寒い環境下で使用するうえで信頼性と快適性の向上につながる
メーカーや車種によって設定されている「寒冷地仕様」。これは読んで字のごとく、寒冷地で使用することを前提とした装備がプラスされるメーカーオプションである。
そのためトヨタなどでは、北海道で販売される車両については全車寒冷地仕様が標準装備となっており(その分価格もアップ)、寒冷地のユーザーにとっては必需品の装備といえるだろう。
では逆に温暖な地域で使用するユーザーにとって、寒冷地仕様を選ぶ必要性はまったくないのだろうか?
ここからは個人的な意見も入ってしまうが、よほど温暖な地域のユーザーでない限り、寒冷地仕様を選ぶデメリットはないと考える。
そもそも寒冷地仕様の内容は車種によって異なるが、基本となるのは寒い環境下でクルマを使用するうえでの信頼性と快適性の向上につながるものが装備される。
信頼性の点では大型のバッテリーやオルタネーター、ワイパーモーターの強化などが挙げられる。気温が下がるとバッテリーの働きが鈍くなり、暖房やくもり止めといった電装品を多く使っても問題ないようにバッテリーやオルタネーターといった部分が強化されるというワケだ。