クルマも人間と同じく運動不足が一番の不調の原因となる!
クルマを愛する人ならば、いつまでも気持ちよく回る、快適、快調なエンジンをキープしたいもの。5万km、10万km、15万kmと走行距離を重ねていっても、エンジンの良好なコンディションを保つためには、どんなことに気をつければいいのだろうか。
燃費性能・環境性能が問われるようになった今のクルマのエンジンは、燃焼効率の最適化に関する研究が進み、制御技術も優秀で、設計や製造・組み立て精度も一昔前より格段にレベルアップしている。
つまり、非常にタフネスで、特別なことをしなくても十分長持ちするようにはできている。
それでも、いつまでも軽く回るエンジンもあれば、使用期間が長くなるにしたがって、もっさり重たいエンジンになるのは、やはり使い方が違うからだ。
エンジンがくたびれやすい条件として、まず挙げられるのは、いわゆるシビアコンディション。
・短距離走行の繰り返し(1回の移動時間が10分程度、距離にして8km以内の走行がメインな場合)
・低速走行やアイドリング状態が多い(低速走行=30km/h以下。渋滞や、市街地などでの信号によるストップ&ゴーが多い)
・山道、登降坂路の走行が多い
・凸凹路、砂利道、雪道など、悪路の走行が多い(とくに砂ぼこりがエンジンの大敵)
このような条件下では、エンジンにストレスがたまりやすいので、エンジンオイルやオイルフィルター、エアクリーナーなどの交換時期をメーカーの指定時期より早めに(シビアコンディションの交換時期)するのが大事だ。
またよくいわれるとおり、ときどき高回転まできちんと回してあげることも重要。
最近のクルマ、とくに多段ギアのAT車はDレンジで普通に乗っていると2000回転ぐらいポンポンとシフトアップしていってしまうが、ときどきはマニュアルモードにして、レブリミット付近まで回してあげる(安全な場所で)とエンジンの調子がよくなる。これは高回転まで回すことで、エンジン内部のスラッジやカーボン除去されるため。
やはり「回さないエンジンは回らなくなる」というのは、経験上間違いない。