過保護は「逆効果」だった! 10万キロ超えでも元気な「エンジン」を保つ方法とは (1/2ページ)

クルマも人間と同じく運動不足が一番の不調の原因となる!

 クルマを愛する人ならば、いつまでも気持ちよく回る、快適、快調なエンジンをキープしたいもの。5万km、10万km、15万kmと走行距離を重ねていっても、エンジンの良好なコンディションを保つためには、どんなことに気をつければいいのだろうか。

 燃費性能・環境性能が問われるようになった今のクルマのエンジンは、燃焼効率の最適化に関する研究が進み、制御技術も優秀で、設計や製造・組み立て精度も一昔前より格段にレベルアップしている。

 つまり、非常にタフネスで、特別なことをしなくても十分長持ちするようにはできている。

 それでも、いつまでも軽く回るエンジンもあれば、使用期間が長くなるにしたがって、もっさり重たいエンジンになるのは、やはり使い方が違うからだ。

 エンジンがくたびれやすい条件として、まず挙げられるのは、いわゆるシビアコンディション。

・短距離走行の繰り返し(1回の移動時間が10分程度、距離にして8km以内の走行がメインな場合)

・低速走行やアイドリング状態が多い(低速走行=30km/h以下。渋滞や、市街地などでの信号によるストップ&ゴーが多い)

・山道、登降坂路の走行が多い

・凸凹路、砂利道、雪道など、悪路の走行が多い(とくに砂ぼこりがエンジンの大敵)

 このような条件下では、エンジンにストレスがたまりやすいので、エンジンオイルやオイルフィルター、エアクリーナーなどの交換時期をメーカーの指定時期より早めに(シビアコンディションの交換時期)するのが大事だ。

 またよくいわれるとおり、ときどき高回転まできちんと回してあげることも重要。

 最近のクルマ、とくに多段ギアのAT車はDレンジで普通に乗っていると2000回転ぐらいポンポンとシフトアップしていってしまうが、ときどきはマニュアルモードにして、レブリミット付近まで回してあげる(安全な場所で)とエンジンの調子がよくなる。これは高回転まで回すことで、エンジン内部のスラッジやカーボン除去されるため。

 やはり「回さないエンジンは回らなくなる」というのは、経験上間違いない。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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