最小限のパーツでイメージがガラリと変わる
ボディキットはデザイン違いで2タイプある。「HUSTLER CARABINA(ハスラー・カラビナ)」と「HUSTLER CLASSICO(ハスラー・クラシコ)」だ。
カラビナは1940年代にアメリカで生まれたジープがモチーフ。縦にスリットを設けたフロントグリルが印象的で、パッと見は「これ、ハスラー?」と思うくらいに無骨な雰囲気が漂う。フロントバンパーも力強く直線的に伸ばされており、ボトムには角張ったスキッドプレート状の造形をプラス。スクエアなフォルムが強調されている。
クラシコの方は対照的にポップなイメージ。やはりフロントグリルが見どころなのだが、こちらはスズキ初の四輪自動車である「スズライト」をオマージュしたデザインになる。さらにカラビナにも装着されているボンネットフードカバーでマスクに厚みを出し、全体的にレトロモダンに仕上げられているのが特徴。
カラビナもクラシコも、基本となるパーツ構成は、「ボンネットフードカバー」「フロントグリル」「フロントバンパー」の3点のみ。しかもグリル以外は共通パーツ。まったくイメージの異なる2台だが、よくよく見比べれば似ている。グリルの造形と塗り分け方、あとはルーフキャリアやタイヤ&ホイールのチョイスなどで違いを出しているのだ。
いずれにせよ、ルックスは純正とは明らかに変わっているのに、じつはそれほど装着パーツは多くない。車高だってリフトアップもローダウンもしていない完全ノーマルだから、初心者でもとっつきやすいだろう。