いま維持しやすいのはビート
2)室内空間広さや快適さは?
3車種ともに2シーターとなるが、ビートは運転席を助手席側にオフセットさせたレイアウトで、ドライバー中心となっており、AZ-1は剛性を重視したサイドシルの高いモノコックフレームを採用している。
一方のカプチーノは3車種のなかではもっとも乗用車的なレイアウトとなっているが、ロングノーズショートデッキのスタイルから決して広いとはいいがたい。
しかし、ラゲッジスペースはAZ-1はほぼ皆無、ビートも後端にトランクスペースはあるものの、スーツケースやゴルフバッグを乗せるのは難しいほどミニマムなもの。それに対してカプチーノは脱着できるルーフパネルを収納できるほどのトランクスペースが備わっているため、日常使いもなんとかなるレベルと言える。
快適さに関してはどれもスポーティな走りがウリのモデルのため、コンフォータブルな乗り味という点ではどれも似たり寄ったりであるが、唯一カプチーノの後期型には3速AT仕様が追加されているため、イージードライブという点ではカプチーノに軍配が上がる。
3)購入のしやすさは?
3車種のなかでもっとも販売期間と台数がミニマムなのがAZ-1で、わずか4500台弱のみとなっている。逆にもっとも販売台数が多いのはビートのおよそ3.4万台。カプチーノはおよそ2.6万台とビートには及ばないものの、98年まで販売が続けられていたので、高年式モデルが狙えるという点が挙げられる。
価格としては手ごろなものが多いのはビート。次点がカプチーノで、AZ-1は台数が少ないこともあってプレミア価格。ビートは一部パーツをホンダが再販し始めているので、スタート価格の安さと部品の供給を考えるとビートがもっともオススメといえそうだ。
とはいえ、3車種ともそれぞれに魅力をもったモデルであることは間違いないので、欲しいと思ったモデルを買うのが一番であることはいうまでもないだろう。