意図せず機能してしまい大惨事に!
次は、キーを携帯していれば、足の動作や手をかざす動作だけで、バックドアが開閉できるというハンズフリーパワーバックドア。これも、両手に荷物が満載のときや、雨で濡れたバックドアを触りたくないときなど、とても便利な機能です。大きなバックドアを閉めるのに苦労していた小柄な女性なども、大助かりだと思います。
でもこれも、残念ながら弱点が。足の動作の場合、動かす位置や速さなどにコツがいるので、なかなか一発で開閉するのが難しい、というのも弱点のひとつですが、たとえばクルマの背後にブロック塀などがあって、バックドアを開けたくないとき。そんなときに、こちらが何げなく手や足を動かしたことで、反応してバックドアが開いてしまい、塀にガリガリ! なんて悲しいことになる場合も。キーを持っている人は、むやみにバックドアに近寄らない方がいいということなんですが、余計な気遣いが増えた感じもなきにしもあらず、というところでしょうか。
最後は、Apple CarPlayやAndroid Autoなど、スマートフォンとクルマのナビなどデジタルディスプレイを連動することで、いつも聴いている音楽や電話帳といったものが、クルマの大きな画面で操作でき、便利に使える機能。輸入コンパクトカーなど、もうカーナビを搭載せずに、この機能だけに割り切っている車種も増えていますね。確かに、普段使っているものが、車内でもそのまま使えるのはすごく助かるし、ナビだってGoogle Mapなどけっこう賢いものがあるし、まったく不自由しないのも事実。
なんですが、これも同乗者がいるときは要注意なんです。LINEやメッセンジャーといったアプリの「通知」をオンにしておくと、クルマのディスプレイと連動中に誰かからLINEが入ったら、そのままディスプレイに名前などが表示される場合があるんです。もし、同乗者に知られたくないLINEの相手だったら……。気まずいですよね。場合によっては、修羅場になってしまう可能性大! これは注意してほしいと思います。
というわけで、多くの人にとっては便利でありがたい進化を遂げている数々の装備ですが、ちょっとした所で、以前は起こり得なかった不都合や、弱点も見えてくるものですね。でも、そうした弱点を知ってカバーして使えば、利点の方が多いのは間違いありません。新しい装備をより便利に使うために、私たち「使う側」の意識もアップデートしていきましょう。