速いクルマを作ってもムダ? 人気レース「スーパーGT」で聞く「BoP」の正体とは (1/2ページ)

「BoP」は「バランス・オブ・パフォーマンス」の頭文字

 レースシーンで耳にする「BoP」だが、これは「Balance of Performance(バランス・オブ・パフォーマンス)の頭文字をとった略称のこと。日本語では「性能調整」と呼ばれており、文字どおり、各メーカーが投入する主力モデルの性能格差を埋めるシステムとなっている。

 これにより、速いマシンの“足かせ”が厳しくなり、逆に遅いマシンは“足かせ”が緩められることで、マシン性能の均一化を実施。結果として多彩な車種ラインアップを誇るGT3規定のレースにおいても、単一メーカーの独走を許すことなく、混戦が展開されているのだが、この場合の“足かせ”とはどのようなものだろうか?

 一般的にGT3規定を採用したレース競技で行われているものが、「最低車両重量」の増減と「エアリストリクター経」の拡大・縮小、さらに「最低地上高」の上下、ターボ車に対する「最加給圧」の上下などで、この“足かせ”が、いかにタイムに影響するかは、クルマ好きの読者諸兄なら想像に難くないことだろう。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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