トヨタ86販売終了後はさらに価値が上がる可能性も
すると1200台ほどあった86/BRZの中古車のなかで、車両本体価格が100万円を切っているのはたったの5台だけ。しかもその5台はどれもスポーツモデルとしては不人気とされるAT車かつ、走行10万キロオーバーの過走行車ばかりだったのだ。
かなり年式が進んだモデルであれば、状態の悪いものは店頭に並ばなくなり底値の個体が減っていくこともあるが、デビューから10年も経過していない86/BRZではそれも考えにくい。
今年の夏くらいまでは100万円を切る個体ももう少し見かけることがあったと記憶しているので、全体的な価格帯が底上げされたと感がるのが妥当だろう。つまり、86/BRZの相場が上がっているということが言えるのだ。
今はまだ86が新車で購入できる状態であるが、86も販売が終了するとなるとこの状態はより顕著になることが予想できる。
そのため、良質な中古車を比較的手ごろな価格で入手できるのは今がラストチャンスということになるかもしれない。万が一新型の評価がイマイチだった場合は、旧型がもう一度脚光を浴びる可能性も大いにあるのである。