メッシュ窓から愛犬とアイコンタクトをとることも可能
機能面でドッグフレンドリーなポイントが、まずはメッシュ窓。フルサイズの前部大型メッシュ窓は、センターコンソール後部のエアコン吹き出し口からの風通しを良くするとともに、前席の飼い主と、後席の愛犬とのアイコンタクトのしやすさを実現するもの。愛犬も安心・快適にドライブを楽しめるというわけ。ハーフサイズにも、両側にメッシュ窓を完備。
さらに、フルサイズのサイド前部には、ボルボ60シリーズ以上に備わる、Bピラーに設けられたエアコン吹き出し口に対応する、小さなメッシュ窓も完備。ドッグベッド内にもしっかりエアコンの風が届くように配慮されているのだ。
コンパクトに折り畳むことができるように4分割された底板にもこだわりあり。愛犬が快適に寛げるように、約5mm厚のスポンジ、約5mm厚の発泡ボードをラミネート。ソフトな居心地を実現するとともに、振動を吸収する役割も果たしている。
また、VOLVOのエンボスロゴが入った左右の立ち上がり部分が二重(二枚)になっているのは、フラップの機能を持たせているから。そのフラップを外側に垂らすことで、自身で乗り降りできる愛犬の乗降時に、サイドステップ、シートサイドの抜け毛汚れ、爪のひっかきによるキズを防いでくれるというわけだ。
さらに、ボルボの安全思想を反映しているポイントが、フルサイズ、ハーフサイズどちらのドッグベッドも、後席の3点式シートベルトを表に出せる、特殊なジッパーのレイアウトになっている点。つまり、ボルボ純正のドッグハーネス=犬用シートベルトのSサイズ(15kg未満用)、Mサイズ(15~30kg用)、Lサイズ(30~55kg用)、XLサイズ(最大60kgまで)サイズとの併用が可能。車内用のペットシートマットなど、ほとんどのアイテムでは、シートベルトが隠れてしまうのだが、ボルボのドッグベッドは、その点も、愛犬の安全最優先としているのである。
ボルボの新作ドッグベッドは、淡いグレーの合成皮革生地に、スウェーデンらしいブルーのトリムが入った、ボルボのインテリアにぴったりのシックで高級感ある配色ゆえ、「色が薄いから、すぐに汚れてしまいそう……」と感じる人もいるはずだが、淡色でも、汚れに強く、清掃性に優れている合成皮革生地を使用しているため、汚れても、濡れタオルなどでサッと拭くだけでOK。
ボルボに乗っている愛犬家はもちろん、他車に乗っている愛犬家にも、ぜひともお薦めしたい、後席用ドッグベッドである。全国のボルボディーラーで、2021年1月中旬以降、発売予定。
ところで、まだ、発売前なのに、なんでこんなに詳しいのかと言えば、じつは、このボルボのドッグベッド2タイプを数年かけて企画、開発、デザイン、プロデュースしたのは、恐れ多くも、このボクだったりするんです……。