自衛隊の車両の6ケタの数字はナンバープレートではない!
公道を走るには当然、ナンバープレートが必要になる。車検や保険がかかっているのも必須で、自転車などの軽車両は必要ないものの、それ以外で法律的に車両として規定されているものは付けるのが基本だ。ただし、その形は軽自動車の黄色や最近ではご当地柄のナンバーなど、いろいろとある。
さらに、ナンバーの発行や有効期限については自賠責などの保険と紐付いていて、最近マナーの悪さが問題になっている外交官ナンバーも、任意保険の加入を義務としたうえで発行される。
そのなかで気になるのが自衛隊だ。自衛隊の車両を見ると、数字だけのシンプルなもので、地名などは入っていない。じつはこれ、ナンバープレートではないのだ。
自衛隊の車両は適用除外として、ナンバーは不要。それでは識別がむずかしい場合もあるので、自衛隊の車両であることを示すために、白くて細長いなかに6ケタの数字を入れて掲示している。ただ、連絡用や事務用に使われる一般的な車両は、通常のナンバーが付いていることもある。
気になるのが6ケタの数字の意味だが、正確には2ケタと4ケタをハイフンで区切っている。頭の2ケタは01から03までが小型トラックで、戦車は90から98。04はその他の車両といったように用途や車種を示していて、後半の4ケタは順番に振っているものとなる。
最後に自衛隊車両の保険について触れておくと、そもそもナンバーを付けなくていいので、自賠責保険の加入も適応除外となっている。もし自衛隊車両と事故を起こした場合、直接自衛隊と交渉するしかなく、国が相手となるだけに、自賠責を使用するよりも示談金額が少ないなど、かなり苦労するようだ。場合によっては国を相手に損害賠償裁判を行なうことになるので、手間と時間、そして費用も必要になってくる。