ベテランドライバーでも疲れてしまうような道も!
これまでクルマを所有していなかったり、公共交通機関での移動を好んでいた人たちも、コロナ禍でクルマ移動を優先したり、マイカー購入を検討するようになっているようですね。不特定多数の人と接触してしまう公共交通機関より、ドアを閉めればリビングと同じようなパーソナルスペースになるクルマは、たしかにより安心感は高いと言えます。乗り込む際にしっかりと消毒し、エアコンを外気導入にしつつ、定期的に窓を開けて換気をするなど、感染予防策を講じてドライブを楽しみたいですね。
ただ、この数カ月の間に、急にクルマの運転をするようになったと思われる、「隠れ初心者」が道路にあふれてきている印象も。免許を取ってから何年も経ってはいるものの、ほとんど運転していなかった人が運転しているのかな、と思われる挙動不審なクルマも多く見かけるようになり、先日もちょっと入り口が急カーブしているショッピングモールで、いきなりバックしてきて切り返しをし始めて面食らったばかりです。
そのほか、観光名所などでもちょっと運転に気をつかう、初心者にはハードルが高いな、と思われる場所も多いものなんですね。そこで今回は、初心者がいきなり行くのは大変な、避けたほうがいいと思うドライブスポットを解説してみようと思います。
1)すれ違うのが難しい狭い道
まず、自然の中の観光名所に続く道や、昔ながらの街並みを残した場所に多いのですが、対面通行なのにすれ違うのも難しい狭い道。たとえば、千葉県の金谷漁港から鋸山へ向かう道などは、自然を多く残していて道幅が狭く、1台しか通れないようなトンネルがあったり、もし対向車が来てしまったら、途中に何ヶ所かある待避所までバックで戻るしかない、というような道。
自分が前に走るだけでも片側は岩肌、片側は崖、というようなシチュエーションで緊張するのに、対向車とすれ違うためにバックするなんて、もう決死の覚悟が求められるような気分です。このほか、輪島にある男女滝(なめたき)をはじめ、滝や神社などへ続く道にもこうした狭いところは多く、ベテランドライバーでもグッタリしてしまうところなので、避けた方がベターでしょう。
2)くねくねと曲がっている坂道
次に、こちらも狭い道が多いですが、くねくねと曲がっている坂道も、運転が難しいところです。展望台や、絶景と呼ばれる観光地に行くために通ることが多いですが、関東で有名なのは日光のいろは坂や、箱根の芦ノ湖スカイラインなど。同乗者がいる場合はとくに、避けて欲しいパターンですね。
というのも、初心者はまだアクセル、ブレーキ、ハンドルを連続して滑らかに操作するのが苦手なことが多いので、ガックンと前のめりになったり、急加速や横Gが強くかかるなど、同乗者への身体の負担が大きくなりがち。自分はハンドルにつかまっているので、それほど身体が揺れる感覚がないのですが、後席では車酔いする人も出てくる可能性もありますので、スムースな運転を習得してから出かける方がいいですね。