トヨタ「MIRAI」がフルモデルチェンジ! FCVらしい走りの楽しさを実現 (2/2ページ)

航続距離は従来型から約30%向上!

2代目トヨタ・ミライの航続距離

 フロアトンネルのスペースも活用し、水素搭載量を4.6kgから5.6kgに拡大。

 またFC昇圧コンバータのSiC半導体採用や、2次電池としてリチウムイオン電池を採用したことなどにより、ユニット損失を低減した。さらにFCスタックの性能向上に加え、それを活用する触媒リフレッシュ制御の導入により、発電効率を向上。

 これらにより、従来型比+約30%となる、850km(Gグレード)の航続距離を実現した。

2代目トヨタ・ミライの給電機能

 酸素と水素で大きな電力を生み出すことができるFCVは、災害による停電などの非常時の電源として活用できる。ミライは2種類の給電機能を搭載。

◆DC外部給電システム

 災害等の緊急時、外部給電器(別売)の接続により大出力の電力を住宅や電気製品に供給が可能。外部給電アウトレットはフード下のコンパートメント内に設置。最大9kWの給電に対応する。

◆アクセサリーコンセント(非常時給電システム付)

 2ヵ所のアクセサリーコンセント(AC100V 1500W)で、電気製品を利用することができる。この非常時給電システムでは、一般家庭では約4日間の給電に対応する。

2代目トヨタ・ミライのグレードと価格

 標準グレードのG、上級グレードのZをラインアップ。それぞれに、居心地の良い後席空間にこだわり、高級車としてのゆとりをさらに向上させた「エグゼクティブパッケージ」が設定されている。Gには「Toyota Teammate Advanced Park」などを装備した「Aパッケージ」も用意。なお、「Advanced Drive」装着車の価格は未定。

G:710万円

G“A Packege”:735万円

G“Executive Packege” :755万円

Z:790万円

Z“Executive Packege”:805万円

※消費税込み

エコカー減税:100%減税

-自動車重量税の軽減措置、2021年4月30日までの新規登録車が対象

-新車取得時に自動車重量税100%減税の車については、初回継続車検時にも100%減税が適用

※減税額はオプションを含まない車両重量、メーカー希望小売価格(東京地区)をベースに試算

※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある

※自動車税は都道府県により運営が異なる。地域によっては減税額が異なる場合がある

環境性能割:3%

-2019年10月1日から自動車取得税は廃止となり、自動車の燃費性能等に応じて自動車の購入時に払う環境性能割*が導入されている。2019年10月1日から2021年3月31日までの間に自家用の乗用車(登録車・軽自動車)を購入する場合、環境性能割の税率1%分が軽減(ミライに関する税率は非課税であり、臨時的軽減においても非課税となる)。

※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある

グリーン化特例:概ね75%減税

-グリーン化特例は購入翌年度の自動車税の軽減措置で、2021年3月31日までの新規登録車が対象。(翌年度の支払い分が減税。購入時には、減税前の税額を月割りで支払う。)

※購入時期によっては、減税率が異なる、もしくは減税対象外となる場合がある

CEV補助金〈クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金〉

-2020年度CEV補助金は2020年2月22日~2021年2月19日までに新規登録済みの自家用車が対象。

補助金を受給するには定められた期間(4年または3年)の保有義務あり

-補助金の申請は、購入代金の全額支払い完了後、車両登録後1カ月以内に補助金交付申請書等の必要書類を次世代自動車振興センターに提出することで完了

-審査後に承認されると、センターから補助金が交付される。クレジット契約等の購入の場合は、代金の支払いを証明する信憑(領収書)の写しと、車両の使用者を証明する保管場所標章番号通知書(車庫証明書)、または任意自動車保険契約書が必要

※申請書受付期間は2020年4月27日から2021年3月1日(次世代自動車振興センター必着)

※補助金の予算超過によっては申請受付期間中であっても補助金額が変動する場合がある

※受付締切日より前に予算枠を超過する場合は、締切日が前倒しになる

地域によっては、CEV補助金に加え、さらに地方自治体独自の補助金が対象となる場合がある

2代目トヨタ・ミライの将来性

 社会の低炭素・脱炭素化に向け、水素利用がさまざまな形で進んでいるなか、トヨタは小型高効率で生産性を追求した新型のFCシステムを、トラック・バスなど社会を支えるモビリティにも活用し、水素利用の拡大に貢献していく計画だという。

 今回の新型ミライの登場は、水素社会の実現に向けた新たな出発点となるだろう。


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