最新の先進安全装備や内装がさらにパワーアップする可能性も
3)カメラ用レンズ
では、グローバル企業とのコラボレーションならばどうだろう。いまやADAS(先進運転支援システム)は欠かせない機能であり、そのセンサーとしてカメラを用いていることは多い。そのほか後方確認用など、いまどきのクルマには多数のカメラが搭載されている。であれば、世界的なカメラ・レンズメーカーであるキヤノンやニコンとのコラボレーションを期待したくなる。そうはいっても車載されているカメラのレンズは、そうした光学系メーカーが出てくるほどのクオリティが必要なわけではなく、むしろCCDやCMOSの耐久性のほうが重要だったりするので、わざわざカメラメーカーとコラボレーションする必要もないのだろう。
そもそも、キヤノンやソニーといったメーカーは表立ってはいないが車載事業を行なっている。あえて名前を出したコラボレーションをせずとも、じつは自分のクルマにはソニーのCOMSが使われていたなんてことは珍しくなかったりする。
4)内装生地
ところで、カスタムカーのコンテストやショーなどで見かけるショップデモカーのなかには、ルイヴィトンなど有名ブランドの素材を利用してドアの内張りなどを張り替えていることもある。かつてトヨタ・アバロンがCOACHとコラボレーションしたケースもあったが、高級ブランドの生地をクルマの内装に使うというコラボレーションは、もっと広まってもいいのではないだろうか。お互いにブランド価値を高め合うことができるのであれば、Win-Winの関係ともなりそうだ。
ただし、ファッションブランドの素材をそのままクルマに使うには大きな課題がある。それはクルマには難燃性が求められることで、その意味ではクルマ用として開発されていない生地をクルマに使うことNGだったりするのだ。