霧ヶ峰エアコンにAQUOSディスプレイをぜひ! 異業種コラボを実現してほしいクルマの装備4つ (1/2ページ)

じつは表立っていないだけでコラボしているものもある

 クルマの異業種コラボレーションというのは、さほど珍しくない。LLビーンやヘリーハンセンといったアウトドア系ブランドを冠したSUVの特別仕様車などは存在していたし、かつてはパルコやロフトといった量販店とコラボした軽自動車もあった。最近では日産ノートe-POWERがバンダイナムコとコラボレーションしてコーションサウンドなどを作り込んだというニュースも話題となった。異業種のノウハウを入れることによって魅力アップしようという動きはけっして珍しくない。

 それとは別に機能面でのコラボレーションと考えると、意外に少なくオーディオくらいしか思いつかない。とはいえ、純正オーディオでコラボレーションしたブランドとしては、BOSE、ハーマンカードン、マークレビンソン、バルクアンドオルフセン、マッキントッシュ、ロックフォードなどなど多くの例が思い出されるだろう。しかし、それ以外の機能部品においては、レカロ(シート)、モモ(ステアリング)など自動車部品専業ブランドのアイテムを使っていることはあっても、異業種コラボレーションというのはあまり見ることはない。

1)液晶ディスプレイ

 たとえば、いまのクルマでは欠かせない液晶ディスプレイ。どんどん大型化しており、解像度も高いレベルが求められるようになっている。たとえば、こうした部分においてPC用ディスプレイの世界ではプロフェッショナルからの信頼が厚いことで知られるEIZOや、亀山モデルでおなじみAQUOS(シャープ)などがコラボレーションすれば、もっと見やすいディスプレイになり、ブランド価値も含めて、所有満足度が上がる可能性はあるのではないだろうか。

 もっともシャープに関していえば、ブランドが表に見えていないだけで車載分野に注力していたりする。その意味では、コラボレーションというよりも純粋なサプライヤーとしてアプローチしているのだった。

2)エアコン

 なにしろシャープといえば、空気浄化や消臭効果のある「プラズマクラスター」を、すでに車載エアコンの世界に提供している。プラズマクラスターについては、そのブランドを含めて自動車メーカーは利用している部分があり、すでにコラボレーションしているといえるのだ。

 とはいえ、家電ではおなじみの日立「白くまくん」や三菱「霧ヶ峰」といったブランドがクルマ用エアコンのブランドとして利用されることはない。このあたり、クルマがグローバル商品であるのに対して、前述した家電ブランドは日本限定であり、コラボレーションするのは難しい(効果が期待できない)という部分もあるのだろう。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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