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かつてさかんに言われた「石油の枯渇」が最近聞かれなくなったワケ (2/2ページ)

かつてさかんに言われた「石油の枯渇」が最近聞かれなくなったワケ

この記事をまとめると

■以前は世界的に石油が枯渇危機が叫ばれていたが最近は聞かれない

■ひとつは探査技術が進歩して埋蔵した石油が新たに見つけられているため

■また採掘技術の進化によって採掘可能な石油量も増加している


実際にどれくらいの石油が地中にあるかはわかっていない

 石油の確認埋蔵量は増加傾向にあり、可採年数は60年近いとされる。確認埋蔵量は、地中にどれくらいの量があるかを示し、探査によって確認されている量をいう。年を経るごとに、探査の技術が向上することで埋蔵量が増加傾向となっているが、では実際にどれくらいの石油が地中にあるかはよくわかっていない。

 可採年数は確認埋蔵量の中から、採掘技術によって掘りだせる石油量をいう。これも、次第に増加傾向にある。30年前に比べ、1.3倍ほどだ。採掘技術の進化はさまざまで、ただ単に深く掘り進むだけでなく、横へも採掘していくことでひとつの油田からの採掘量を増やしている。また、岩盤の隙間に入っているシエールオイルやシエールガスを、高圧の水と化学薬品で押し出す手法もあり、採掘の深さも2000~4000メートルと深くなっている。

 もちろんそうした採掘は費用も掛かるので、市場価格に見合わなくなれば採算が合わなくなる。そこで、原油価格の上下によって、採掘できても採掘しないという選択肢も起こり得る。

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