日本での知名度は高くないが独自のキャラクターをもつモデルも!
1)プジョー・リフター
輸入車のなかでも、個性的でオシャレな存在として人気なのが、プジョー。最新のピュアEVも揃うコンパクトカーの208や308あたりはちょっとクルマに詳しい人ならだれでも知っている定番モデルだが、まだ、多くの人が知らないプジョーが、リフターだろう。シトロエン・ベルランゴの兄弟車であり、日本に正式導入されたばかり。本国では、ライバル車でもあるルノー・カングー同様、商用車メインのクルマではあるのだが、こちらはクロスオーバーSUVチックなエクステリアが大きな特徴。加えて、タイヤもオールシーズンを用意するなど、独自のキャラクターの持ち主となる。地上高の高さも、リフターのゆえんか。
もちろん、商用車がメインのクルマだけに、頭上の収納、荷室の四角四面のたっぷりとした容量、ガラスハッチだけ開く使い勝手など、便利この上なし。とはいえ、インテリアのオシャレ度はさすが最新のフランス車。走りも想定外によく、ACCまで備えているのだから、アウトドアを楽しむために遠出するのもラクラク、快適だ。ちなみに、後席エアコン吹き出し口は兄弟車のベルランゴにはない装備である。
2)DS3クロスバック
コンパクトクラスの輸入車としては、フォルクスワーゲン・ポロ、ゴルフ、アウディA1、A3、BMW1シリーズなど、王道のドイツ車が真っ先に思い浮かぶが、オシャレ度、すれ違う機会の少なさでは、やはりフランス車になるのではないだろうか。そのなかでも、DS3クロスバックは、都会にも、海、山、アウトドアシーンにまでしっくりと似合う、プレミアムブランドならではの小さな高級車であり、キラリと光る存在感を放つ1台。
エクステリアデザインの素晴らしさもさることながら、ダッシュボード、シート、シフターまわりのデザイン性は、DSらしさ爆発のアーティスティックと言えるほどの仕上がり。とくに、エアコン吹き出し口まわりにあしらわれたひし形のデザインは、ルーブル美術館のガラスピラミッドにインスパイアされたというのだから、さすが。フランスのアートをまとったような1台である。