この記事をまとめると
■1970年代まではアルキル鉛を微量添加した有鉛ガソリンが一般的に売られていた
■日本では1975年にレギュラーガソリンが無鉛化されハイオクも1987年に無鉛化
■1972年3月までに生産された国産のガソリンエンジン搭載車はすべて有鉛ガソリン指定
かつては有鉛ガソリンが一般的だった!
輸入車やレンタカーの説明書に、「使用燃料は無鉛プレミアム(ハイオク)ガソリン」「無鉛レギュラーガソリン」などと書かれている場合がある。
この無鉛ガソリンとはどういう意味なのか?
じつは1970年代までは、日本でもガソリンに鉛=アルキル鉛を微量添加した有鉛ガソリンが一般的に売られていた。
ガソリンにアルキル鉛を添加するとオクタン価が高くなり、アンチノック性が高くなるのと、バルブまわりの潤滑性がよくなり、バルブシートの摩耗を抑える効果があったためだ。
しかしアルキル鉛には毒性があるため、鉛中毒を引き起こす可能性もあり、大気汚染の原因にもなるので、日本では1975年にレギュラーガソリンが無鉛化された。ハイオクガソリンもMTBEなど含酸素系添加剤をアンチノック剤に使うことで1987年に無鉛化となり、以後、ガソリンスタンドで購入できる自動車用のガソリンは、レギュラー・ハイオクを問わず、完全無鉛化になっている。