特別仕様車は走りを意識したスタイリッシュな装いに 続いてCX-5の改良点。CX-8と共通しているものがほとんどだが、おもなポイントは4つとなる。
・ディーゼルエンジンの出力アップ/ガソリンモデルの走り改善
・新世代マツダコネクト採用/360度ビューモニター全グレード標準化
・特別仕様車「BLACK TONE EDITION」導入
・スカイアクティブG 2.5へ100周年記念車の導入
CX-8、CX-5 両車の共通点として走りの質感向上がある。その狙いとして、人間中心の走る歓び、クルマとの一体感をさらに高めることを掲げて進化させている。
マツダ の代名詞となったディーゼルエンジン「スカイアクティブD 2.2」は最大出力を向上。従来モデルの190馬力/4000rpmから200馬力/4000rpm、最大トルクは450N・m/2000rpmへと変更している。これにより、高速道路での合流や追い越しなどの場面で、パワフルな走りを味わえる。
ディーゼルエンジン 画像はこちら
また、2.5リッターガソリンターボを除くモデルでは、新世代高効率オートマチックトランスミッション「スカイアクティブドライブ」の制御を変更している。これにより、追い越しや青信号での発進時など素早く加速したいシーンにおいて、ドライバーが意図した通りの気持ちいいアクセルレスポンスを可能とした。
ディーゼルエンジン&2.5リッターターボを除くモデルでは、SPORTモードの制御も変更されている。これまで通りの意のままに操れる感覚はそのままに、快適なクルージング走行も可能としたセッティングに仕立てられている。
共通の変更点ふたつ目は、新世代マツダコネクト&コネクティッドサービスの採用だ。MAZDA3から始まる新世代商品群に搭載されるものをCX-5&CX-8 にも応用。利便性をさらに高めている。まず目を引く大型ディスプレイは、グレードによって異なる10.25インチと8.8インチの2タイプを用意する。
マツダコネクトの大型ディスプレイ 画像はこちら
システム自体も、ハードウェアの処理能力も向上させつつ全信号をデジタル化。起動速度のほか画質や音質も向上している。オーディオ&ビジュアル機能も進化し、AppleCarPlayやAndroid Autoにも対応。快適なドライブをサポートする。
マツダコネクトのスイッチ 画像はこちら
コネクティッドサービスも搭載されている。MAZDA3/MX-30/CX-30に装備されているものとは一部の機能に違いがあるものの、スマートフォンアプリ「My MAZDA」において車両状況の確認なども行えるので非常に便利である。
見た目だけでなく、運動性能にも磨きをかけて進化したCX-5&CX-8。さらに個性を際立たせた特別仕様車も追加設定されている。まず、マツダ創立100周年を記念車のラインアップに、CX-5 スカイアクティブG 2.5リッターモデルが追加された。
注目は、CX-5&CX-8のほかMAZDA2やMAZDA6にも用意された、BLACK TONE EDITIONの設定である。マツダといえば多彩な特別仕様車も魅力のひとつだが、今回用意されたのは運転する楽しさを感じさせてくれる雰囲気に仕立てられた、スタイリッシュなルックスが特徴。
ブラックトーンエディション 画像はこちら
これまでグランツーリスモコンセプトやTCRコンセプトといった走りを意識したコンセプトカーを提案してきたが、そのテーマを引き継いだのがBLACK TONE EDITIONである。目を引くのは、エクステリアの各所に採用するブラックのアクセント。ドアミラーやホイール、そしてMAZDA2やCX-8はフロントグリルもブラックカラーとなる。
MAZDA6のブラックトーンエディションのリヤビュー 画像はこちら
インテリアは、赤を基調としたアクセントカラーが施されたことでスタイリッシュさを強調する。MAZDA6はベース車にブラックシート&レッドアクセントという組み合わせが存在するため、シート自体をレッドカラーに変更している。
MAZDA2のブラックトーンエディションのシート 画像はこちら
これまで提案してきた上質さを追求した特別仕様車とは違う、引き締まった印象のBLACK TONE EDITIONが加わったことで多くのユーザーのニーズに応えるラインアップが確立されたと言っていいだろう。価格設定を最量販グレードに近いプライスとしたことも魅力である。今回の改良でますます魅力的になったCX-5&CX-8。今後の進化にも注目だ。