先代モデルより大幅な軽量化に成功したモデルも存在!
クルマの動力性能を司る要素は数多く存在するが、そのなかでも多方面に多大な影響を与えるのが車両重量だろう。同じ性能を持ったエンジンを搭載しているのであれば、軽量なボディを持ったモデルのほうが加速性能やコーナリング性能はもちろん、燃費にも良い影響を与えてくれるし、タイヤへの負担も小さいとメリットは少なくない。
しかし、近年の車種においては安全性能の向上や先進安全装備の義務化、そして市場の声に応える形での装備の充実などもあり、軽自動車でも1トンを超えるモデルも存在するほどになってしまった。
そこで今回は、普通車でありながら未だに1トン未満のグレードをラインアップしている現行国産車をピックアップ。意外な車種が1トンを切っていて驚かれるかもしれない。
1)マツダ・ロードスター
4代目となった現行型では原点回帰ということで、ボディを小型化。搭載エンジンも歴代最小の1.5リッターをラインアップするなど、人馬一体の走り味を追求するために妥協しない姿勢を見せてくれたマツダ・ロードスター。
さすがにすべてのグレードで、とはいかなかったが、もっともベーシックなSグレードでは、990kgと1トン切りを実現し、ほかのグレードでも先代型よりも大幅な軽量化に成功している。その結果、人馬一体の走り味はもちろんのこと、WLTCの高速道路モード燃費では、リッター20kmに迫る19.5km/Lを実現している。
2)スズキ・スイフトスポーツ
排気量こそ1.4リッターと先代の1.6リッターからダウンサイジングしたものの、新たにターボの過給を受けて先代を大きくしのぐ豊かなトルクを手に入れた(パワーも若干だが上まわっている)スイフトスポーツ。200万円を切る車両価格も相まって、現行スポーツモデルのなかでは圧倒的なコストパフォーマンスの良さも持ち合わせているモデルだ。
そんな4代目スイフトスポーツは、スズキの新プラットフォームであるハーテクトを採用したほか、内装部品などの最適化を行うことで先代型よりもおよそ70kgの軽量化に成功。MT車で970kg、AT車でも990kgと共に1トン切りを達成しているのだ。