現在普通免許で乗れるクルマの重量は3.5トンまで
なんとなくの感覚もあるのだが、トラックやバス以外の普通車というのはすべて普通免許で乗れると思っている人が多い。そもそもこの言い方自体が変で、普通車みたいに見えるけど、普通免許で乗れないクルマというのが正しい。普通車に見えるけど、普通車でないとも言える。
簡単に言うと、普通免許で運転できる大きさには制限があって、これが意外に小さい。もともと普通免許で運転できる車両というのはかなり大きかった。2007年までは車両総重量8トンまで運転でき、車種によっては大型に見えるトラックもOKだった。
それが事故が多いことから、徐々に幅が狭められ、中型免許ができた2007年以降は5トンまで。さらに2017年以降には準中型免許ができたことから、3.5トンまでしか運転できないことになっている。
ちなみに免許は既得権なので、今まで運転できていたものができなくなることはなく、基本的には新たに取得した場合となる。条件のところに「中型車は中型車(8t)に限る」という表示がされるのはこのためだ。
そして冒頭の話しに戻って、2017年以降に普通免許を取得した場合、運転できるのは3.5トンまでと紹介した。これは車両総重量なので、車両重量で見ると最近はちょっと大きなSUVだと2トン近くあることからもわかるように、かなり厳しい。意外なクルマが普通免許で運転できなかったりするので、ここに紹介しよう。あまりなく、ヨーロッパ車は見当たらず、フルサイズの本場アメリカのクルマが多い。
ハマーH1
H2と違って、H1は軍用車両の民生用となるため、とにかく大きい。装備によるが、3.5トンはけっこう簡単に出てしまうので、ほぼ運転不可だ。