13年落ちなのに400万円から! R35 GT-Rの「初期型」中古は買う価値ありか? (2/2ページ)

弱点の対策が済んでいればお買い得かもしれない

 具体的にはフライホイールハウジングのベアリングのガタ(20万円コース)、GR6ミッションのCリング脱落(40万円コース)、ラジエターのパンク、ミッションの圧力センサーの不良、ABSユニットのエラー、照明LEDの点灯不良、液晶モニターの変色やドット欠けなどで、いずれも一カ所10万円以上の出費を覚悟しなければならない。

 初期型のMY07、MY08なら、これらのパーツはほとんど壊れると思っていいが、逆にいえば初期型である程度の走行距離を走っているクルマなら、すでに修理済み、対策済みだったりもするので、そういうクルマで400~500万円なら悪くない買い物かもしれない。

 整備記録がきちんと残っていて、これらの弱点が対策済みなら、わりと安心して乗れると判断してもいいだろう。

 ただし、R35GT-Rはトラブルが出なくても、消耗品の交換コストがかかるクルマとしても知られている。タイヤはワンセット40万円、ブレーキパッドは13万円、ローターは40万円……。メンテナンスを頼むにしても、日産ハイパフォーマンスセンターか、GT-Rに精通している専門店に限られるので、車体を安く買えたとしても、その後の維持・管理については、ほかのクルマより何倍も気を遣うことになるが、それでも『欲しい』という人は、いまが入手するチャンスかもしれない!?


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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