弱点の対策が済んでいればお買い得かもしれない
具体的にはフライホイールハウジングのベアリングのガタ(20万円コース)、GR6ミッションのCリング脱落(40万円コース)、ラジエターのパンク、ミッションの圧力センサーの不良、ABSユニットのエラー、照明LEDの点灯不良、液晶モニターの変色やドット欠けなどで、いずれも一カ所10万円以上の出費を覚悟しなければならない。
初期型のMY07、MY08なら、これらのパーツはほとんど壊れると思っていいが、逆にいえば初期型である程度の走行距離を走っているクルマなら、すでに修理済み、対策済みだったりもするので、そういうクルマで400~500万円なら悪くない買い物かもしれない。
整備記録がきちんと残っていて、これらの弱点が対策済みなら、わりと安心して乗れると判断してもいいだろう。
ただし、R35GT-Rはトラブルが出なくても、消耗品の交換コストがかかるクルマとしても知られている。タイヤはワンセット40万円、ブレーキパッドは13万円、ローターは40万円……。メンテナンスを頼むにしても、日産ハイパフォーマンスセンターか、GT-Rに精通している専門店に限られるので、車体を安く買えたとしても、その後の維持・管理については、ほかのクルマより何倍も気を遣うことになるが、それでも『欲しい』という人は、いまが入手するチャンスかもしれない!?