自分でメンテナンスをするとドライブ時の気分も上がる
4)エンジンオイルのチェック
次は、同じようにボンネットを開けてできるメンテナンスは、エンジンオイルのチェックです。これは子どもにとってはやや難易度が高くなりますので、必ず親が付き添い、小学校高学年くらいからの子どもがオススメです。
汚れていない雑巾やキッチンペーパーを用意して、オイルゲージを抜いて先端を拭き取ります。再度、オイルゲージをしっかりと奥まで差し込み、もう一度抜き取って、先端についたオイルの色や粘り具合を確認します。適量が入っており、飴色で透明感があるようなら、まだ交換しなくても大丈夫。もし真っ黒でネバネバしているようなら、交換が必要です。なるべく早く、ディーラーやショップなどでプロにオイル交換をお願いしましょう。
5)ワイパーのゴム交換
次は、年に一度は交換しておきたい、ワイパーのゴム交換。これも子どもと一緒にできるメンテナンスです。ワイパーのゴムは少しずつ劣化し、拭き残しが出てきたり、ガガガと異音がしてくることがありますので、梅雨入り前や台風の季節、雪が降りそうな時期の前など、頻繁に使うことが想定される季節に早めに交換しておくことといいですね。
ゴムのみでしたら数百円から購入でき、作業も10分かかるかどうか、という簡単なものです。雪に強い冬仕様のワイパーもありますので、季節によって使い分けるのもオススメです。車種によっては、ワイパーブレードごと交換となる場合もありますので、確認してみましょう。
6)エアコンフィルターの交換
次に、こちらも年に一度は交換したいのが、エアコンフィルターです。多くのクルマではグローブボックスの奥にエアコンフィルターを差し込む場所があり、そこを開けて古いものと入れ替えるだけの簡単な作業です。
でも、1年使用したエアコンフィルターを見てみると、きっと子ども達もびっくりするはず。ホコリやゴミ、枯葉や虫の死骸などが挟まっていたり、こんなに汚れているところを通った空気を吸っていたのか! とゲンナリするかもしれませんね。でもエアコンフィルターを新品にしたあとは、心なしか車内の空気が美味しく感じられたり!? 自分で交換作業をしたからこそ実感できる、目に見えない効果があると思います。
7)走行前点検
さて最後は、ちょっとゲーム感覚でできる、メンテナンスというよりは走行前点検。ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカーといった灯火類が、きちんと点灯するかどうかを、親が操作して子どもには外の安全な場所で見ていてもらい、たとえば「ブレーキランプが何回点灯したか?」「ウインカーは右に何回、左に何回だったか?」などを当ててもらうというものです。
慣れてきたら、歌のリズムをとって当ててもらったり、いろんなアレンンジをして楽しむこともできます。ただ遊ぶだけでなく、ライトが切れていたり明るさが弱くなっていたりするのを確認するのはもちろん、クルマが走る上でライトがどれほど大切な役割を果たしているか、説明してあげるといいですね。
というわけで、簡単で安全にできるメンテナンスなど、子どもと一緒に楽しめるクルマのお世話をご紹介しました。子どもにとっては、送り迎えや買い物などで自分を運んでくれるだけの存在だったクルマが、こうして自分の手でお世話をしていくことで、少しずつ愛着が湧いて、ありがたみを実感したり、家族のように欠かせない存在になっていくかもしれません。安全に快適にクルマに乗るためには、こうした丁寧なお世話が必要なのだと理解してもらうことも、きっと何かいい効果があるのではないかと思います。