男の自慢の愛車が仇になる! 初デートで「スポーツカー」を避けるべき4つの理由 (2/2ページ)

スポーツカーは目立ったり疲労感を感じやすい

3)目立つことによる精神的苦痛

 そしてもう1つは、本人たちの意思に関わらず、スポーツカーが目立ってしまうことによる精神的苦痛。これはとくに女性が感じやすいものです。というのは、人間の心理として目立つクルマにどんな人が乗っているのかを「見たい」と思ってしまいがちですよね。しかも、見たあとに悪気なく「評価」をしてしまうのです。似合わない、ガッカリ、ムカつく、といった、半分は嫉妬やヒガミも入っているような評価が多くなりがちです。そうした無遠慮な視線に、女性はとても敏感。どこの誰かもわからない人たちに、自分が望んでもいない値踏みをされるのは、かなり不愉快ですよね。

 また、見られていたことを相手の男性に話して、「自意識過剰」などと思われるのも不本意なものです。もし、どうしてもスポーツカーで出かけるならば、女性の分のサングラスを用意してあげたり、人通りの多い道をなるべく通らないようにしたり、といった配慮をするといいと思います。

4)疲労感を感じやすい

 最後は、スポーツカーが疲労感を感じやすいということです。先ほどの「音」だけでなく、スポーツカーは多くの場合、乗り心地が硬めにセッティングされているものです。常にゴツゴツとした振動が身体に伝わってくる状態で、長時間座り続けているのは疲労感を増長させてしまいます。運転している人は、身体を動かしている分、スポーツをした後のような心地よい充足感のようなものがあるので、疲労感とはまた少し違う感じ方になると思いますが、ただ助手席に座り続けていただけの女性にとっては、疲労以外の何ものでもナシ。

 たとえデートが楽しかったとしても、帰宅してからグッタリしてしまうと、「なんか今日、疲れたな。無理してたのかな」なんて、彼との相性がよくないのではないかと案じてしまう可能性もあります。それはかなり、損ですよね。遠出をするなら、なるべく乗り心地がよく助手席でも疲れにくいクルマを選んであげるべきではないでしょうか。

 というわけで、カッコよくて走って楽しいはずのスポーツカーですが、これから愛を育みたいと考えている女性とのデートには、なかなか難易度が高いという理由をご紹介しました。もちろん、事前に話して「乗ってみたい」と言ってくれた場合や、絶対に彼女の理解を得られる自信があるという男性など、例外もあります。でも、最初のデートから3回目くらいまでは、彼女に負担のかからないクルマを借りてあげるというのも、あとで知ったらけっこうグッときちゃう女性は多いのではないでしょうか。そして心の距離が縮まったら、スポーツカーでおおいにドライブデートを盛り上げてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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