RSはターボ+6速MTも設定し走る楽しさを追求
ホンダは、スタイリッシュなルックスで人気の軽自動車「N-ONE」の新型モデルを発売した。Nシリーズが提案する“Nのある豊かな生活”という想いのもと、日々のせいかつに寄り添う、飽きのこない末永く愛せるクルマを目指して開発している。メーカー希望小売価格(税込み)は、145万4000円(オリジナル/FF)〜183万9000円(プレミアムツアラー/4WD)。
エクステリアデザインは、往年の名車「N360」のデザインを継承する初代モデルが用いた「丸・四角・台形」を2代目でも基本形として定めている。これをベースに走る楽しさと、安全性が感じられるようにデザインされている。フロントバンパーの下部の開口部は横一文字で踏ん張り感のある造形に。彫りの深いヘッドライトを組み合わせ、前進する勢いを表現しているという。
リヤまわりは、左右のバンパーコーナーに向かって水平に広がるラインにリフレクターを配置してワイド感を強調。シンプルながらも力強さを感じさせるリヤビューに仕立てられている。テールランプはオリジナルがレッド、プレミアムとRSはスモーク調とグレードによって雰囲気も変わっている。
インテリアにもこだわりを詰め込んだ。心地よい開放感を高めるために、ミニマルな空間を追求。運転席は運転する楽しさを、助手席は快適にくつろげる空間を目指してデザインされている。インパネはシンプルな雰囲気に生まれ変わり、運転席のメーターから助手席側の端まで一直線に伸びるようなディテールを採用。ドライバーは必要な情報が瞬時に読み取れるよう、異型2眼コンビネーションメーターを装備している。また、ステアリング周辺にはさまざまなスイッチを配したことで、使いやすさも追求している。
フロントシートはホールド性にこだわり、サポートには関係ない部分は削ぎ落としている。サイドの土手部分を高うしつつ腰まわりのウレタン硬度を高めてコーナリング時のホールド性を確保した。シート表皮やカラーは、グレードによって変更しており、各モデルのキャラクターに合わせた仕立てとなっている。
パワートレインは、58馬力/65Nmを発揮するNAと、64馬力/104Nmを発揮するターボの2種類。新型N-ONEに合わせて専用セッティングが施されたCVTとの組み合わせが基本だが、スポーティなRSグレードには、6速MTも用意されている。
ギヤレシオは軽オープンスポーツ「S660」に搭載されるものと同様となっており、ターボエンジンの力強さを引き出してくれる。なお、シフトノブは同じくオープンモデルの名車「S2000」に採用されていた形状をベースに、N-ONEようにアレンジしているというこだわりっぷりだ。
軽自動車にとって重要となる、利便性にもこだわりを凝縮。人気モデル「N-BOX」のプラットフォームと共通の特許技術であるセンタータンクレイアウトを採用。底床かつ心地よい室内空間を実現している。各種収納はもちろん、前席に座っていても簡単に手が届く位置に配したカップホルダーや、充電用USBソケットなどを充実させている点も見逃せない。また、軽自動車として初めて、後席ドアの開閉履歴に基づいて荷物の置き忘れを注意喚起するメーター表示機能を搭載している。
もちろん、運転支援機能も充実。先進の安全運転支援システムであるホンダセンシングを標準装備。後方誤発進抑制機能やオートハイビームなども備えている。加えて6速MTを搭載する軽自動車として初めてACC(アダプティブクルーズコントロール)と車線維持支援システムを採用。あらゆるシーンで安心かつ快適なドライブを楽しめる。
また、リヤバンパーに搭載する4つのソナーセンサーと車両後方の障害物接近を検知し、アラームとメーターのディスプレイ表示で注意喚起するパーキングセンサーシステム、坂道や信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持するオートブレーキホールド機能も搭載。電子制御パーキングブレーキも装備し、快適なドライブを支援する。
ボディカラーはグレードによって選択できる色は異なるが、全9色を用意。各モデルに2トーン仕様を4種設定。市街地からワインディングまで、幅広いシチュエーションで走る楽しさを味わえるクルマに仕立てられている。各モデルのメーカー希望小売価格(税込み)は、下記の通り。