クルマが揺れるときに乗員がつかまって身体を支えるためのもの
車内のドアの上、人の頭に近いルーフの部分についている取っ手のことを『アシストグリップ』という。アシストグリップは、クルマが揺れたりしたときに、乗員がつかまって身体を支えるためのアイテム。
クルマに乗ったり降りたりするときにも、アシストグリップに手をかけている人もいるが、じつはそれは誤った使い方だ。
三菱自動車のホームページには、「アシストグリップは乗降時に、使用しないでください。アシストグリップは、座った状態で体を支えるために使用するものです。乗降時につかむと体重がアシストグリップに直接かかり、万が一、外れた場合に思わぬ事故につながるおそれがあります」
「乗り降りする時は、アシストグリップではなく必ず乗降用グリップを使用してください」と注意を促している(『意外と知らないクルマの安全ガイド』https://www.mitsubishi-motors.co.jp/support/safety/popup/usingequipment-05/index.html)。
またSRSカーテンエアバッグ装着車の場合、アシストグリップにハンガーをかけたり、モノを取り付けたりすると、エアバッグの正常な膨らみを阻害したり、作動時にこれらのものを飛ばして怪我をすることがあるので、要注意。
アシストグリップに天井収納ネットなどを引っかけて使う人もいるだろうが、アシストグリップの耐荷重はそれほど大きくはないので、あまり重たいモノは吊らないように気をつけよう。
ちなみにアシストグリップは、保安基準で装着を義務づけられているパーツではないので、アシストグリップの有無にかかわらず車検はクリアする。
また、アシストグリップは全車に標準装着されているわけではなく、ディーラーオプション扱いになっているクルマもある。