「セナプロ時代はよかった」「いまのF1はつまらなくなった」の声は真実を捉えているのか? (2/2ページ)

注目の日本人「角田裕毅」もF1の特別さを実感

 加えて、先日イタリアのイモラサーキットでF1テストを行った角田裕毅も「ブレーキのパフォーマンスやアクセルの加速がこれまでドライブしたマシンとはまったくの別次元」とのこと。直下の下部カテゴリーであるFIA-F2でトップ争いを展開する若手ドライバーがそう感嘆するだけに、時代が変わってもF1はやはり特別なマシンと言えるだろう。

 しかも、2020年はハミルトン&メルセデスがポイント争いを支配しているが、第8戦のイタリアGPではスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガズリーが初優勝を獲得するなどドラマチックなレースが展開されることもF1の魅力と言っていい。

 ラリー競技の最高峰シリーズ、WRCもそうだが、時代やドライバー、マシンが変わってもトップシリーズの魅力は変わらない。いつの時代になってもトップレベルのドライバーと最新マシンが集結しているだけに、世界選手権にふさわしいバトルが展開されているのだ。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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