いまだに「ワンメーター」で嫌味を言われることも! 短距離で乗る場合のタクシー利用のコツとは (1/2ページ)

いまだにワンメーター乗車で機嫌を損ねるドライバーがいる!?

 “ワンメーター”という言葉は、タクシー業界関係者だけでなく、利用者サイドでも広く知られている“業界用語”のひとつ。そして、「ワンメーターとなる近い場所への移動のための利用だったので、運転士に舌打ちされたり、嫌味を言われた」というのもよく聞く話。

 筆者は海外出張先から夜遅く羽田空港に到着する便で帰国した時がある。すでに自宅へ戻るのには無理があったので、空港近くのホテルを予約していたのだが、そのホテルの送迎バスを待つ時間も長かったので、タクシーを利用することにした。タクシー乗り場からタクシーに乗り込み行き先を告げるときに、「短い距離ですいません」と言ったら、これがよくなかったようで、「あえてそんなことを言われると心中穏やかではなくなる」というようなことを運転士が言いだした。

 羽田空港で客待ちをするタクシーは、事業者によって異なるだろうが、地方から東京に来たひとが利用することも多いので、都内だけでなく隣接県の道路にも明るいベテランだけが客待ちを許されることが多い。羽田空港からなら、都心へ向かうだけでもかなりの料金となる。羽田空港で客待ちする運転士はロング狙いも多いのはわかっていたので筆者は前述したように「短くてすいません」といったのだが、これが運転士の気持ちを逆なでしたようだ。

 短い距離でも一度客を乗せてしまうと、羽田空港に戻ってきても再び長い客待ちの列に並ばなければならないのだが、航空会社や空港関係者などが、空港近く(すぐそば)の施設へ行くときには、秘密の暗号があるようで、これをタクシー乗り場に立っている係のひとに告げると、戻ってきても長時間並ばずにお客を乗せることができるようなことを話し、「これからは暗号を使え」と指示された。

 ホテルまではワンメータープラスアルファ程度だったのだが、非常に感じが悪かったので、それ以降は原則ホテルのシャトルバスを待つようにして、シャトルバスが運行していない時間帯やあまりに長時間待つようならば、大きなスーツケースを抱えていても、空港まで乗り入れている京浜急行(電車)でホテル最寄り駅まで行き、そこから徒歩でホテルに向かうことにした。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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