「事故」がカードトラブルで「記録されない」事例も結構ある! 対策品「ドラレコ専用メモリーカード」の中身とは (1/2ページ)

常時書き込み中だったり高温下での使用がダメージに

 ドライブレコーダー(ドラレコ)で重要な役割を果たしているのが、データを記録するSDカードだ。正確にはSDカードを小型化した「micro SDカード」となるが、ほとんどの人は付属されているものをそのまま使っていることは多いはず。じつはこれが思わぬトラブルを招く可能性があるのだ。

 国民生活センターが2018年に発表した調査によれば、調査対象の7%の人がSDカードの異常によって記録が正常にできていなかった経験があると答えているという。万一の交通トラブルを記録するためにドラレコを使っているのに、いざ再生しようとしたら記録されていなかった! そんなことが現実に起きているのだ。

 では、こうした事例はどうして発生してしまうのか。

 micro SDカードを含め、メモリーカードは記録/消去を繰り返して使える記録メディアだが、その回数には限界がある。一般的なカメラなどで使うレベルならとくに問題はないが、ドラレコではつねに書き込みと消去を繰り返している。ドラレコで記録を終えた直後のmicro SDカードに触るとかなり熱くなっていることがわかるが、それだけメモリーカードに負担がかかっている証でもあるのだ。

 しかもメモリーカードは使っているうちにその能力が下がってくる消耗品であり、そのため、元々から記録したデータに関しては免責としている。なかでもドラレコのように連続記録する状態で使用した場合は、使うこと自体を保証対象外であることが保証規定に明記されているのだ。また、車載という条件下では高温にさらされることもリスクとなる。


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