「小柄女子」には男性の想像もつかない苦労があった! クルマで「難儀」すること8つと対処法 (1/2ページ)

クルマに乗り込んだ瞬間から苦労の連続!

 運転免許を取得できる18歳の日本人女性の平均身長は、157.1cm。25歳は159.1cm、30代は158.1cm、40代が158.0cmと、年代が上がるにつれて低くなっていきます。一方、日本人男性の18歳は、平均身長が171.1cm。25歳が169.7cm、30代が171.5cm、40代が169.7cmとなっていますが、18歳で比べると、およそ14cm、女性の方が低いという統計が出ています(e-Stat/政府統計の総合窓口参照)。

 それがなんなの? と言うなかれ。日常生活のなかでも、高い棚の荷物が取れない、満員電車で埋まってしまうなど、小柄な女性はたくさんの苦労をしているのですが、それはクルマの運転でも同じこと。男性がなんの不便も違和感も感じないところに、小柄な女性は密かに四苦八苦し、どうにかこうにか運転しているところがあるのです。

 今回はそんな、小柄な女性が運転で苦労していることと、その対処法をご紹介したいと思います。

1)シート調整

 まずは、小柄だとやはり手足も短くなりますので、苦労するのがシート調整です。前後スライドはつねに最前端、高さもいちばん上にすることが多いと思いますが、その位置だと運転するには適切でも、乗り降りにはとっても不便。ドアの開口幅が狭い部分で身体を出し入れすることになってしまうので、乗り降りのたびにいちいちシートを後ろに下げるなど、面倒が増えてしまいます。また、家族など数人で1台のクルマを使用している場合は、そのままにしておくと狭すぎて、次の人が乗り込めないと苦情を言われることもあるでしょう。

 そんなシート調整の対策として、試してほしいのが本来は腰痛を和らげるために作られた、シートクッションです。座面にクッションを置いて高さを上げてしまうと、今度はペダルに足が届かなくなってしまいがちですが、腰痛用のシートクッションは背中とシートの背もたれとの間に挟むのが特徴。これによって少し、身体が前に出せるので、シートを最前端にしなくてもフィットするかもしれません。これなら、降りる時に毎度毎度、シートを下げなくて済みますね。

2)シートベルトが首にかかる

 次に、シートベルトが首にかかってしまうことも、小柄な女性の悩みのタネです。これだと常に圧迫感があって不快なだけでなく、万が一の際にシートベルトの性能を出し切れない可能性もあります。そんなときは、まずは車体のシートベルトの付け根をチェックしてみましょう。じつは多くのクルマは、アジャスターを上下させることで、シートベルトの付け根の高さを変えることができるようになっています。小柄な人は、アジャスターを下の位置にして締めるといいでしょう。

 もしアジャスターがなければ、カー用品店などで売っているシートベルトストッパーを使ってみましょう。カチッとはめるだけで、首にかからないように調整することができると思います。また、肌に触れる部分に挟むことでベルトの食い込みを防ぎ、フワフワの肌触りになるシートベルトパッドを使ってもいいですね。

3)ドアが1回で閉められない

 続いては、小柄ゆえに大きく開いたドアに手が届かず、届いても力があまり入らないために、ドアが1回で閉められないという問題。これもなかなかストレスなんですよね。急いでいる時など、半ドアと気付かず走り出してしまったり、危険を招く原因となってしまう可能性もあるので要注意です。

 対策としては、よくスライドドアに装備されていることが多いですが、運転席や助手席のサイドドアでも、半ドアを防止してくれるイージークロージャーが装備されているクルマを選ぶと安心。近年では、ダイハツ・タントの助手席に装備されたり、付いているクルマも多くなってきた印象です。車種によっては後付けできるパーツが販売されている場合もありますので、チェックしてみるといいでしょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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