赤バスが最終便、青バスはそのひとつ前の便のことを指す
赤バス、そして青バスを知っているだろうか? 軽井沢を走るレトロなバスや広島バスが赤いカラーリングなので、通称として赤バスと呼ばれていたりするが、それらではない。一般名詞として存在していて、国語辞典にも載っている言葉だ。
その意味はというと、赤バスが最終便で、青バスがそれよりもひとつ前の便のこと。わかりやすいように、車体の前後に付いている行き先を表す方向幕の周囲を、赤や青で囲んでいるからこう呼ばれるようになった。
また関西では裏側から赤や青のランプで照らすタイプが多かったが、LED化に従って文字自体の色を変えることで対応している例が増えている。もちろん地域やバス会社によっては、ほかの時間の便と同じというところもある。
地域差があるとなると、そのルーツが知りたくなるが、じつは正確なところはわかっていない。ただ、方向幕自体はそれほど古くないため、路面電車が使いだしたという説が有力のようだ。
いずれにしても、目の前にいるバスが最終便もしくはその前の便なのかがひと目でわかるのはとても便利で、逃すと足がなくなることにも直結するだけに、今後も継承してもらいたい表示ではある。