高級感と機能性を両立! 新型トヨタ・ハリアーの進化した内外装を徹底チェック (4/4ページ)

Luggage&Utility/SUVならではの万能性を実現

 荷室容積はゴルフバッグを3個積載できるスペースを確保。バックドアの傾斜により荷室後部の高さがあまり取れないものの、床面はフラットで荷室長、荷室幅ともに十分。後席シートは6対4分割可倒式で、シート倒し時にフロアとの段差はできるが、荷物の量や大きさに応じてアレンジできる。

 スタイリングを優先したハリアーでは、荷室スペースについてはある程度割り切った設計がなされている。とはいえ、ボディサイズが大きいこととハッチバック車ならではの機能性の高さもあり、同クラスのセダンより積載容量は大きい。大人4名と相応の荷物で移動する分には、とくに不満はないだろう。

 荷室のフロアにはデッキボードが設置され、フラットフロアを実現。ハッチバックの開口部は広く、荷物の積み降ろしはしやすい。後席は分割可倒式で、アレンジパターンもシンプルだ。デッキボードの下にはデッキボックスが設置され、小物はこちらに収納できる。そのほか、収納スペースとしては、グローブボックス、コンソールボックス、ドアポケットなどが設置されている。アウトドアレジャーなどで便利なAC100V電源はメーカーオプションとして設定されている。

 荷室関連で注目の装備は、バックドアが電動で開閉する「パワーバックドア」(Z/G系に標準装備)。開閉操作は車内のスイッチ、バックドアのスイッチ、さらにはスマートキーで行うことができるので、車両から少し離れた位置からの操作、悪天候時の開閉操作など、さまざまなシーンで便利に使える。Z系ではハンズフリー機能も備わり、さらに利便性が高められている。

 荷室フロアの下にデッキボックスを装備。デッキボックスはスライド式になっており、アンダーボックスに容易にアクセスできる。ハッチバックスタイルのため、バックドアオープン時にも後方へのせり出し量は少ない。パワーバックドアであればスイッチひとつで開閉操作が可能だ。

 電動で開閉するパワーバックドアは、バックドア本体およびスマートキーと運転席側のスイッチで操作できる。オープン時に停止する位置をメモリーしておくこともできる。ガソリン車にはAC100V・100Wタイプ、ハイブリッド車にはAC100V・1500Wタイプ(非常時給電機能付き)の電源端子をオプション設定。

 コンソールトレイにはバイアスボーダー柄をコーディネイトしている。スマートフォンなどを置いたときには滑り止め効果も発揮する。コンソールボックスのリッドはスライド式アームレストを兼ねており、前方スライドまたは後方スライド時に持ち上げることでオープンさせることができる。リッドの下には小物収納スペースが備わる。

 グローブボックスは大きく開き、収納部分はスクエアな形状で奥行きもある。車検証入れなどのほかにも小物を収納するのに便利なスペースだ。Z/G系ではリッドの上部にイルミネーションも備えている。フロントドア、リヤドアそれぞれに小物収納用のポケットを設置。カップホルダーとしても使えるが、ドリンク類はキャップ付きのペットボトルなど、倒れても中身が出ないよう密封できるものを推奨する。

 後席バックレストに折りたたんで収納されるリヤセンターアームレスト。シートと同じ表皮が使われており、2個分のカップホルダーも装備する。なお、オープン時のトランクスルー機能は装備されない。

 センターコンソール中央部にはサテンメッキリングで加飾された前席用のカップホルダー(2個分)が設置される。缶飲料やスリムなボトルをはじめ、カップを収納できるようストッパーを内蔵している。


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