ブラックを基調にした特別仕様車も用意 レクサスは、スポーツセダン「IS」をマイナーチェンジ。同時に特別仕様車「F SPORT Mode Black」を設定し、11月5日より発売した。
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1999年の誕生以来、クルマを操る楽しさを追求したモデルとして支持され、これまでグローバルで約110万台を販売してきた。今回のマイナーチェンジモデルは、愛知県豊田市下山地区に新設された、ニュルブルクリンクを模した本格テストコースをはじめ、さまざまな道を走り込み、運動性能を鍛えたという。また、エクステリアデザインも走りの良さを感じさせる、ワイド&ローなプロポーションにこだわっている。
下山のテストコースを走るIS 画像はこちら
具体的には、ドライバーの入力に対して俊敏な応答性やバネ上の無用な動きを抑制。路面状況や走行シーンに応じて、徹底的なチューニングが施されている。さらに、ステアリングやペダルの初期応答のみならず、戻した際のコントロール性能なども向上するようにこだわったことで、一連の運転操作をより滑らかなものになった。
レクサスISの走り 画像はこちら
2.5Lハイブリッドでは、アクセル開度に対してエンジンとモーターの駆動力制御を変更。2Lターボはドライバーのアクセル開度から現在の走行環境を車両側が判定し、シーンに合わせて適切なギヤを選択するアダプティブ制御を採用したことで、よりドライバーの意図に合わせた気持ちよい走りを楽しめる。
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そのほか、サイドラジエターサポートの補強、フロントサイドメンバーのスポット増し、Cピラーからルーフサイドにかけての構造最適化などによってボディ剛性を高めている。これにより、ハンドルレスポンスを向上しつつ、ノイズや振動を徹底的に排除。乗り心地も高めた。ホイールの締結はハブボルトに変更したことで、締結力を強化。新採用の19インチアルミホイールも採用し、コーンリング性能を向上させて気持ちよいハンドリング&ブレーキングを実現した。
強化したボディ 画像はこちら
ショックアブソーバーにはオイル流路に非着座式のバルブを設け、微小な動きに対しても流路抵抗によって減衰力を発生させるスウィングバルブショックアブソーバーを採用。これにより、アブソーバーのストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮でき、応答性の良い上質な乗り心地を実現している。
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魅力は高めた運動性能だけではない。スタイリッシュさを高めたエクステリアデザインにも注目だ。デザインコンセプトは“Agile(俊敏) & Provocative(挑発的)”。新開発の小型軽量ランプユニットを採用した薄型ヘッドライトを採用。同時に低く構えたグリルまわりに合わせて下げたサイドのキャラクターライン、ラゲッジ後端部の造形によって低重心を表現している。
レクサスISのフロントマスク 画像はこちら
張り出した前後フェンダー、Lシェイプの一文字シグネチャーランプ、立体的なバンパーガーニッシュ、そして19インチタイヤ&ワイドトレッドによって、走りを予感させるスタイリングに仕立てている。
力強さを高めたリヤビュー 画像はこちら
レクサスの象徴であるスピンドルグリルは新意匠に。グリル先端を起点に立体的な多面体構造としたことで押し出し感を強調。スピンドルをモチーフにしたブロック形状とメッシュパターンを組み合わせたことで、スポーティさを強調する。ボディカラーは陰影を際立たせるソニックイリジウム、金属感と高光沢を両立させたソニッククロムの2色を新規設定した。
インテリアは、10.3インチタッチワイドディスプレイを採用し、スマートデバイスリンクやアップルカープレイ、アンドロイドオートに対応。スマートフォンを連携させることが可能となり、利便性を高めた。
インパネ上部やドアパネルには有彩色を設定し、2トーン配色に。これにより左右方向の広がりを強調させている。この2トーン配色は、乗車時に高揚感を感じさせるカラーコーディネイトを採用したという。
上質感を高めたインテリア 画像はこちら
ドアトリムの一部は、レクサスの新しい加飾表現である複数のエンボスラインを交差させるグラフィックパターンを採用。オーナメントパネルには、アッシュ(オープンフィニッシュ/墨ブラック)、ブラックジオメトリーフィルム、F SPORT専用サテンクロムを新規設定している。表面処理にもこだわり、素材本来の質感を感じられる室内に生まれ変わった。
スポーティさ際立つグレード「F SPORT」も用意される。前後異サイズの19インチホイールを専用設定し、スタビライザーやEPSなどは専用チューニングが施される。またショックアブソーバーの減衰力を最適制御するNAVI・AI-AVSを標準装備。これにより走行状況に応じた、優れた走行性能を実現する。
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スピンドルグリルは、F SPORTならびにFモデルの専用となるFメッシュデザインを採用。さらに、ベースモデル対してグリルロア部のエアインテーク、サイドのロッカーモールフィン、リヤスポイラー、そしてリヤバンパーガーニッシュを装着。これらはピアノブラック塗装としたことで、F SPORTらしい精悍なスタイリングを与えている。また、F SPORT専用ボディカラーとして、ラディアントレッドコントラストレイヤリングを採用した。
もちろん走りだけではない。先進安全技術である「レクサスセーフティセンス+」も進化した。プリクラッシュセーフティは対応領域も拡大。交差点右左折時に前方から接近する対向直進車、右左折時に前方から近づく横断歩行者も検知可能となった。また、車両安定性の確保と車線逸脱抑制に寄与する緊急時操舵支援、低速時加速抑制などの機能もプラスされる。
交差点右左折支援 画像はこちら
そのほかにも、レーントレーシングアシスト、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、オートマチックハイビーム、ロードサインアシストなどを採用。ドライバーが病気などで運転が困難になったと判断した際に、ドライバーへの警告とハザードやホーンで周囲に異常を知らせながら安全に自車線内に減速停車するドライバー異常時対応システムも備えている。
また、今回のマイナーチェンジと同時に特別仕様車「F SPORT Mode Black」を設定。IS350ならびにIS300のF SPORTをベースに、専用アルミホイールやブラックを基調としたカラーコディネートを採用。アルミホイールはBBSと共同開発したマットブラック仕様。鍛造ホイールは軽量化しており、バネ下重量の低減を実現した。なお、このホイールの表面には徹底的にこだわっており、職人が30年以上かけて培った技術を応用。1本ずつ丁寧に手作業で仕上げている。
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インテリアも、アッシュ材を銀墨色で仕上げた専用デザインのステアリングやオーナメントパネルを採用。流麗な木目に高輝度塗装を施したことで、光の加減でさまざまな色合いに変化するという。さらに、F SPORT専用の本革スポーツシートや、メーターオープニングは特別仕様車専用となっており、特別感を際立たせている。
職人が仕立てるホイール 画像はこちら
各モデルのメーカー希望小売価格(税込み)は下記の通り。
●IS350
F SPORT 650万円
●IS300h
ベースモデル 526万円(2WD)/568万円(4WD)
F SPORT 580万円(2WD)/622万円(4WD)
バージョンL 600万円(2WD)/642万円(4WD)
●IS300
ベースモデル 480万円
F SPORT 535万円
バージョンL 555万円
●特別仕様車「F SPORT Mode Black」
585万円(IS300)/700万円(IS350)