道路に落とし物をした際は「#9910」に通報を
3)高速道路を走行中に落し物をしてしまった
続いては、高速道路を走行中に落し物をしてしまった! というとき。ルーフレールにしっかり固定したはずの荷物が落ちてしまったり、子供が遊んでいたオモチャを窓から投げてしまった、などなど、予期せぬ落し物をしてしまうこともあるかもしれません。そんな時はまず、安全を確認した上で路肩に停止し、道路緊急ダイヤル「#9910」で道路管制センターに通報します。落とした場所、何を落としたのかを明確に伝えられるように準備しましょう。そのまま放っておくと、その落し物が事故の原因になる可能性もあり、危険です。すみやかに対処してもらうことが大切です。
また、もし落下物を発見した場合にも、通報すると二次被害を未然に防げるかもしれません。料金所や、SA/PAの係員に落し物の旨を伝えるだけでも、高速道路の安全確保につながります。
4)インロックをしてしまった
次に、急いでいたり、慌てている時に限ってやってしまいがちな、キーの閉じこみ。いわゆるインロックをしてしまった! という場合です。うっかりクルマのキーを車内に置きっ放しにしておいたり、車内のバッグに入れたままだったりといった時に、何かの拍子でカチッとロックされてしまうことがあります。自分や同乗者の誰かがスペアキーを持っていれば安心ですが、そうでない場合はまず、車内に小さな子供やお年寄りが乗っていたら早急に119番で救急車を呼びましょう。
炎天下などで熱中症などの危険性があり、レスキューの到着を待てない、一刻を争う場合には窓ガラスを割る覚悟も必要。フロントドアのガラスに、自宅のキーの先端など硬い棒状のものなどを押し当て、力を込めると割ることができます。この時、ガラスの中央ではなく、サイドミラーに近い隅っこの部分に押し当てるのがコツです。
さて、ひとまず命の心配がない場合には、家族や友人、仕事関係の人などにスペアキーを持ってきてもらえるかどうか、算段してみましょう。もし難しい場合は、鍵屋さんかJAFに連絡して助けを求めましょう。自分がJAFの会員でなくても、同乗者の誰かが会員であれば無料で対処してもらえます。また、非会員でも有料で助けてもらうことができます。
5)「ガス欠」をしてしまった
最後は、ガソリン車やハイブリッド車にとっては致命的な「ガス欠」をしてしまった! という時。燃料計のエンプティーランプがついているのは気づいていたけど、次のガソリンスタンドまでは走るだろう、と思ったら予期せぬ大渋滞。そんな時もガス欠になりやすいシーンですね。でも、完全にクルマが動かなくなってしまう前に、予兆というものがあります。アクセルを踏んでいるのにスピードが出ない。エンジンから音や振動が大きくなる、信号待ちなどでエンストする、といった症状がガス欠の前兆です。この症状を感じたら、急いで安全な場所、なるべく交通の妨げにならないような場所に停車しましょう。もし、いきなりエンジンがストップしてしまったら、同乗者や周囲の人の助けを借りて、クルマを押して安全な場所に移動します。その後、ガソリンを調達するか、ロードサービスでガソリンスタンドまで運んでもらうことになります。
ガソリンを調達する場合には、数人で乗車していて、なおかつ徒歩圏内にガソリンスタンドがあれば、1人が購入しに行きます。事情を話して携行缶に最小限の燃料を入れてもらい、クルマに戻って給油します。この際、静電気や火の気には十分に注意しましょう。両手を一度、地面につけるなどして静電気を逃してから作業すると安心です。徒歩圏内にガソリンスタンドがない場合は、JAFや加入している任意保険に付帯しているロードサービスを利用しましょう。JAF会員であれば、ガソリン代の実費のみで給油をしてくれます。非会員でも有料で燃料の補充をお願いすることができます。
また、高速道路上でガス欠になった場合、道路交通法第75条により違反とみなされ、2点減点及び普通車で9000円の罰金が科せられますので注意しましょう。
というわけで、運転中に遭遇しがちなさまざまな困りごとと、その対処法をご紹介しました。自分は大丈夫、と思っていても、誰かのクルマに同乗している時に遭遇するかもしれませんので、対処法を頭に入れておくと安心ですね。慌てたりパニックになるのがいちばん危険です。まずは心を落ち着けて、1つずつ対処していきましょう。