メンテナンスなどユーザーの費用負担は非搭載車よりも大きい
以前からなにかと話題に上ることが多かった、アイドリングストップ。話題といっても、いい内容は少なくて、ネガなことが中心なだけに「微妙な装備」として語られ、その点は皆さんも感じているところではないだろうか。しかも最近になって、トヨタが装備するのをやめると発表、一気に状況は動いた感もある。その理由も「ユーザーのことを考えると、ないほうがいい」というものだったりする。今回は今一度、メリットとデメリットを考えみよう。
まずはデメリットからで、これが確かにたくさんある。まずはバッテリーがアイドリングストップ車専用になるし、頻繁にエンジンを始動することになるのでスターターモーターも強化品になる。もちろんこれらは高くて、コスト増に。バッテリーに関しては寿命がくればユーザー負担で交換しなければならず、最近は価格が安くなったとはいえ、一般のバッテリーよりは高い。
クルマの機構的に問題なのが、専用バッテリーを使用する理由にもなっている、アイドリングストップ時は発電しないということ。そうなるとバッテリーに溜めた電気を使うのだが、それも限界があり、たとえばエアコン作動をどうするかはメーカーにとっても頭が痛い問題で、世界的に見ても対応がバラバラである。