EVバスに「バス業界人」が驚嘆! 「バステク」でみた中国の脅威とは

中国製電動バスの完成度に参加者も驚きの様子

 10月30日に埼玉県さいたま市にある埼玉スタジアム2002において、株式会社ぽると出版主催、公益社団法人 日本バス協会、一般社団法人 東京バス協会協賛、国土交通省関東運輸局後援により、「第6回 バステクin首都圏」が開催された。これはおもにバス事業者など、バス関連業界向けに最新のバス車両や技術展示を行うイベントとなる。ちなみに会場の埼玉スタジアム2002は、2015年の第1回バステクin首都圏でも使用されている。

 展示内容のポイントはBEV(純電動バス)と、車内換気など新型コロナウイルス感染予防に効果的な技術や用品の展示が目立っていたこと。GO TOトラベルキャンペーンが展開されていることなどあり、一時は深刻な稼働の落ち込みが目立っていた貸切バス需要もここのところ活発な需要回復傾向を見せている。そのため、今まで以上に車内感染予防に効果的な技術や用品が業界内でも注目されており、熱心に見学したり説明員に話を聞く様子が会場で多く見受けられた。

 運行中、常時人体に影響のないレベルでのオゾンガスを発生し、ウイルスの不活性化を行うシステムや、車内換気のために窓を開ける際、雨天時でも雨水の影響なく開けられるようなバイザーなどの用品といった、多彩な感染予防・対策グッズも展示。また、バスの車内換気能力を実際の車両を使って実演するコーナーも設置されていた。

 日本でも一部地域ではすでに一般路線バスで導入されているBEVバスも、業界では注目されているトレンドのひとつ。菅首相も臨時国会での所信表明演説で、2050年までに国内の温暖化ガス排出を実質ゼロにすることを表明しており、今後はバス車両に関しても“純電動化”への注目はさらに高まるのは必至であり、会場内での試乗体験や客席同乗も大注目されていた。

 実際に乗り込みや試乗体験のできるBEVバスは2台用意され、いずれも中国ブランドのものとなっていた。中国では主要都市では一般路線バスの純電動化は当たり前となっており、今後は燃料電池を用いた一般路線バスの導入も積極化させる動きをみせているようである。バスも含め“自動車”の電動化では世界でもっとも進んでいるとされる中国。ディーゼルエンジンのような振動や大きなノイズもなく、そして圧倒的な加速の良さにステアリングを握る試乗体験者のほか、客席試乗しているひとたちが、その“異次元”ともいえる状況に驚いていた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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