「BRZを売れないのは困る」という販売店の声
スバルBRZは人気の高いスポーツカーだが、今は実質的に売られていない。スバルの販売店によると「生産はすでに終了しており、在庫車もほとんど残っていない。次期型は2021年には発売されるが、詳細な時期は聞いていない」という。
トヨタ86はBRZの姉妹車だが、対応は異なる。販売店では「86のGRとGRスポーツは終了したが、一般のグレードは今でも販売されている。2020年10月下旬に注文を入れた場合、生産は1月下旬で、納車されるのは2月になる。現時点で86の受注を終了する時期などは知らされていないから、おそらく2020年内は販売している」と述べた。
最終的には86も生産を終えるが、BRZが早く終了した。背景には販売店舗数の違いもある。スバルは約460店舗だが、トヨタは10倍の4600店舗だ。スバルのほうが機敏に対応しやすい。
それにしてもBRZを販売できないのでは、スバルの販売店として困らないのか。この点についても尋ねた。「次期型のBRZでは(次期86も含めて)、燃費規制への対応が求められる。そのために開発にも時間を要して、正確なスケジュールも立てにくいと思われる。事情はわかるが、人気の高いBRZを新車として販売できないのは困る」。