名車か迷車かはたまた珍車か? 「ぶっ飛んだ発想」が生んだ「衝撃的見た目」のレーシングカー11選 (2/2ページ)

空力やダウンフォースの向上を狙ったデザインだった

7)ホンダRA107

 動物シリーズ第2弾は、2007年のホンダF1が採用した「ダンボウイング」。ダンボの耳のような小型ウイングのこと。ノーズ上流の空気の流れを整流する効果と、ダウンフォース向上を狙った!?

8)BMWザウバーF1.06

 2006年にザウバーが取り入れた、フロントノーズの垂直のボード。通称「ツインタワー」。

 効果はかなり疑問で、すぐに姿を消してしまった。

9)マクラーレンMP4/5B

 ディフューザーをアーチ状にして組み合わせたことで、映画バットマンのバットマンカーをイメージさせた一台。当時「バットマンディフューザー」と呼ばれていた。インパクトはあったが効果は?で、シーズン途中で見られなくなった。

10)日産デルタウィング

 バットマンカーといえば、2012年のル・マン24時間レースに参戦した日産デルタウィング! もともとはアメリカのデルタウイング・レーシング・カーズが、インディカー・シリーズ用に開発したクルマで、超ロングホイールベースで、タイトなトレッド。三輪車(デルタ)のように見える特殊なデザインで、フロントタイヤの幅は10cmしかなかった。ル・マンではリタイヤに終わっている。

11)日産GT-R LM NISMO

 2015年の「ル・マン24時間レース」に参戦した「日産GT-R LM NISMO」。GT-Rとはついているが、量産車のGT-Rとは無関係で、空力を優先にしたFFレイアウトというのが最大の特徴。エンジンをフロントにすれば、車体後部を絞れるので、ダウンフォースを稼げるという発想だったが、ル・マン本番では格下のLMP2クラスよりも遅く、一台がチェッカーを受けたが、規定周回を満たせず完走扱いにならなかった……。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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