輸入車では高額なモデルに「美尻」が多い
3)シボレー・コルベット
さて、ここからは輸入車です。2020年の東京オートサロンで発表され、注文が殺到したというシボレーの新型コルベット。コルベット史上初のミッドシップレイアウトを採用した衝撃作と言われていますが、こちらも見事な美尻です。先代までのようにロングノーズ/ショートデッキというプロポーションとは違っているのに、どこから見てもコルベットと感じさせるデザインそのものが秀逸ですが、とくにリヤまわりは、コルベットの頭文字「C」をモダンにあしらったLEDテールランプをはじめ、大型のウイングやディフューザーなどでいかにもダウンフォースが効きそうな印象に。
さらに、薄さ3.2mmというリヤハッチウインドウから、真っ赤なヘッドカバーのV8ユニットがのぞき、まるでショーウインドウのディスプレイのようです。こんな美尻を見かけたら、フラフラと追尾しちゃうこと間違いなしですね。
4)フェラーリ・ローマ
次に、歴史上でも大きな意味を持つイタリアの大都市の名が冠された、フェラーリ・ローマ。新しい時代に求められるフェラーリとして、「エレガンス」をテーマにデザインされたという美しいクーペスタイルです。
そのリヤビューはフェンダーのふくらみがグラマラスで、ウインドウグラフィクスが繊細かつ未来的で、なんといっても新鮮に映るのが、細くて横長のテールランプ。なんてシンプル、なんて個性的。デザイナーいわく、フェラーリのなかでいちばんスーツ姿が似合うモデルにしたかったそうで、もし街中で見かけたらガン見しすぎないように要注意です。
5)MINI
高額なモデルが続きましたので、最後はもう少しフレンドリーな美尻の輸入車を。最近、ニューモデルがどんどん個性的なテールライトのデザインになっている、MINIです。MINIといえば、そのルーツはイギリス。ということで、なんとテールランプのデザインモチーフがユニオンジャック! 街中でこのMINIを見かけるたびに、ほっこりと和んじゃいますよね。オモチャっぽいとか、子どもっぽいなんて言う人もいますが、じつはすごいこだわりがあるんです。
実際の国旗のユニオンジャックをよく見てください。言われなければ気づかないことも多いのですが、左右対称のデザインではないんですね。MINIのテールランプも、ちゃんと左右非対称に再現されているのです。見た目はキュートでも、本物にこだわるMINIらしいなと感心。
ちなみに先日、MINIクロスオーバーもマイナーチェンジでテールランプが変わりましたが、こちらはユニオンジャックの4分の1が左右に再現されています。
というわけで、2020年を代表するクルマ界の美尻さんたちを、独断と偏見でチョイスさせていただきました。アウディが有機ELをテールランプに採用して、明るさの部分的な調整ができたり、明確なコントラストと極薄の発光体によってより繊細なデザインが可能になったりと、テールランプは今も刻々と進化しています。後ろについて走るのが嬉しくなったり、目の保養になるような美尻カーが増えたら、ドライブはもっと楽しいですよね。これからもぜひ、クルマの美尻に注目していきたいと思います。