コロナ打撃からいち早く立ち直った新車販売! 年末が「お買い得」な理由と驚きの「狙い目」車種 (2/2ページ)

2020年末はアルファードが狙い目か

 いまの新車販売の復調傾向を支えているのは、「オプションテンコ盛りで……」と高額車を買うような富裕層と、本来クルマを買う余裕はないのだが、感染拡大予防から軽自動車やコンパクトカーなど“マイカー”を積極的に移動手段として使おうとする層に二極化している。

 “中間層がいない”というのは何も新車販売に限った話ではない。しかし、若者がクルマ所有に消極的であるなか、年配のひとが目立って需要を支えている新車販売は、裕福に年金生活を送っているような年配富裕層もがっちり囲い込み、いち早く回復傾向を見せたといっても過言ではないだろう。

 販売目標台数の上方修正も見受けられるようになると、これから年末へ向かっての新車購入は俄然買い得感が高まっていくことになるだろう。販売現場としては、比較的生産や在庫状況に余裕があり、短期間で納車が可能なモデルならば、特典キャンペーンの充実だけでなく値引き拡大も十分期待していいだろう。

 トヨタディーラーでは“各セールスマン各1台確実にアルファードの受注をとること”というお触れが出ているようなので、アルファードがこれから年末へ向けスペシャル値引きは十分期待していいだろう。業界事情通は「私が調べたところでは、9月の半期決算セールとなりますが、アルファードで70万円値引きしたという情報が入っております」とのこと。アルファードはディーラーから見れば、“高収益車”となっているだけでなく、メーカーウェブサイトによるとエグゼクティブラウンジ以外は出荷目処が1カ月程度となっているので、年末セールでは値引き拡大の“台風の目”となるのは間違いないだろう。

 ただし、すべてのブランドが波に乗れているわけではないのだが、波に乗れているブランドはさらに多く売りたい、波に乗れていないブランドはなんとかしたいと、背景は異なるものの、買い得な条件が引き出しやすい環境になっていることには変わりないといっていいだろう。各ディーラーで特典対象となっているモデルは好条件が引き出しやすいモデルと考えてもらいたい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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