ユーザーだけでなくディーラーにもメリットは大きい
車両新価特約は販売する側、つまりディーラーにもメリットは大きいとのこと。現場のセールスマンは「一般的な新車販売のように値引き販売すると、(協定新価保険金額で)保険会社から支払われる保険金額は減額されます。そのため、一般的な新車販売ではあまり例はありませんが、値引きなしで新車販売することができるのです」と語ってくれた。
さらにこのセールスマンは、「新型コロナウイルス感染拡大が始まったころから、交通事故が非常に増えております。公共交通機関を利用しての感染リスクを避けるために、ペーパードライバーなど、あまりクルマを運転していなかった方も頻繁にクルマを運転するようになるなど、交通環境が変化していることがあるようです。すでに事故で愛車に甚大なダメージを受け、車両新価特約を使われて新車に入れ替えたケースは、私の担当するお客様でも数件あります」とも話してくれた。
車両保険に入るだけでなく、車両新価特約の付帯が新型コロナウイルス感染拡大後の“新しい生活様式”下の新しいカーライフとなるかもしれない。
いまどきの自動車保険は特約が多岐に渡っているなど、複雑なものとなっているので、契約内容の変更などをする時は、新車ディーラーや保険代理店などで内容確認し、個々でしっかりと損得勘定を判断してもらいたい。
車両新価特約は、いうなれば損害保険会社と新車ディーラーのコラボ商品のようにも見えるというのは、けっして的外れな物言いでもなさそうだ。