新セキュリティ対応は確認する方法がある
今や高速道路を通行するのに欠かせないのがETCだ。スムースなのはもちろん、お得な割引も用意されていたりして、普及率も高い。しかし、そのETCが使えなくなってしまう可能性があるのはご存じだろうか。ETCなんて、料金所で電波をやり取りするだけのシンプルなものだから、使えなくなるなんて信じられないと思うかもしれないが、じつは近々、もしからしたら使えなくなるかもしれないのだ。
ポイントはふたつで、新スプリアス規格対応と新セキュリティ対応だ。このふたつに対応していないと使用することができなくなってしまう。
まずは新スプリアス規格対応から見ていくと、スプリアス規格とは「必要な周波数帯の外側に発射される不要な電波の強度に対する許容値の規格」で、電波障害の原因にもなるので、規制されているもの。それが強化されるのだが、その期限は2022年11月30日となっている。この規制は2005年からすでに定められていて、2022年というのは経過措置で猶予されているものとなる。
そしてもうひとつの新セキュリティ対応というのは、ETCシステム自体のセキュリティ規格を変更するというもので、期限はゲート本体の改修状況にもよるので、はっきりとした年月は発表されていないものの、最長で2030年頃になる予定とはされている。
問題は期限を過ぎるとどうなるかということだが、旧スプリアス規格は使用すると違法になるのと、再届け出などで使用できるとあるので、使えなくなることはない模様。もちろん違法となるので、そのままでの使用は厳禁だ。注意なのは新セキュリティ対応のほうで、こちらの使用はできなくなる。現在すでに新規格対応の機種が出ているのでそれに交換するしかない。
気になるのは今使っている機種が対応かということで、新スプリアス規格対応については、外見などからの判別は不可能で、メーカーのホームページなどで確認するしかない。一方の新セキュリティ対応については、確認する方法がいくつかあるので、ぜひ見てみてほしい。
まずは保証書やセットアップの用紙、本体の裏などにある車載器管理番号の19桁の数字のうち、一番目が1であれば対応で、0であれば非対応となる。そのほか、本体に●●●と丸が3つあるのは対応。またETC2.0で、■が付いていれば非対応で、ないものが対応となる。
最近でも非対応のものが継続して売られており、安売りしているのでそちらを買ってしまっている可能性もあるので、ぜひ一度チェックしてみてほしい。