ストップ&ゴーが多い市街地を走る人向けの装備も
子供ができたらミニバンに乗るなんて、いったい誰が決めたんだ? 俺はずっとスポーツカーに乗りたい!
心のなかではそう反論したいのに、広い室内やスライドドア、豊富なシートアレンジに心をわしづかみにされた奥さまの前では、何も言えずあえなく撃沈しそうな男性の皆さん。
そうですよね、ミニバンじゃなくたって、子育てはできます。2シーターのスポーツカーはさすがに無理でも、各メーカーのモータースポーツ部門がチューニングしたスポーツモデルだったら、4ドアだし収納スペースだってちゃんとあるし、不満なくファミリーで使えるはずなんです。ただ、「スライドドアじゃないとダメ」と思っている奥さまに対して、そうじゃなくてもいいんだ、こっちだって魅力的なんだ、と納得してもらうだけの要素が必要です。
そこで今回は、正真正銘のスポーツモデルなのに、奥さまも納得できるだけの機能や装備があるクルマたちを厳選してご紹介したいと思います。
1)日産ノートe-POWER ニスモS
まずは、ロングセラーのコンパクトカーに先進のパワートレインを搭載し、さらにモータースポーツの血統を注いだ名車、日産ノートe-POWER ニスモS。外観ではニスモらしく真紅のラインがエアロパーツなどに入り、テール径がφ85のエキゾーストテールエンドになっていて、さりげなく速そうな雰囲気を漂わせているんです。走っても、小排気量のエンジンを発電専用に搭載して、モーターで走る乗り味はスポーツカーそのもの。俊敏で軽快で、スタートダッシュは大排気量スポーツカーにも負けないほどです。でもこれこそが、奥さまにもすごく魅力的なポイント。
まず、モーターはアクセルオンと同時にフルトルクが出せるので、合流や追い越しなどでもモタモタせず、運転が上手くなったように感じるほどスムースに走れます。しかも、アクセルペダルだけで加速・減速のコントロールができ、ブレーキペダルへの踏み替え回数が減るモードが選べるので、それに慣れてくれば疲労感も激減。とくに、買い物や送り迎えなどストップ&ゴーが多い市街地を走ることが多い人こそ、恩恵が大きいということなんですね。
しかも、発電中以外はすごく静かで、車内の会話や音楽なんかもよく聴こえるし、燃費だって優秀。ってことは維持費もカットできるわけで、家計を預かる奥さまにも嬉しいことだらけですね。
2)スバル・レヴォーグSTI Sport
次に、10月15日に発売となるスバルの新型レヴォーグから、STI Sportも奥さま納得のスポーツモデルです。日本の道を考えた取り回しの良さを備えつつ、室内もラゲッジもゆとりのあるステーションワゴンタイプなので、使い勝手は文句なし。しかも、STI Sportにしか装備されないZF製の電子制御ダンパーは、走りのレベルが格段にアップするだけでなく、後席の乗り心地も快適に。
また、コンフォート/ノーマル/スポーツ/スポーツプラスがスイッチで選べるドライブモードセレクトでは、コンフォートを選ぶとエアコンマイルドモードになり、車内の湿度を下げずに涼しくしてくれる、つまりお肌の乾燥を防いでくれるという、女性想いの機能があるのです。ラゲッジには、床下にスーパーマーケットのマイカゴが2つ収まるスペースも確保されているので、毎日の買い物にも便利。これなら奥さまもきっと承諾するでしょう。