「T」を掲げた2台はどんなキャラ? フォルクスワーゲン「T-ROC」と「T-CROSS」を徹底比較 (2/2ページ)

各項目でT-ROCとT-CROSSの魅力をチェック!

◆ パフォーマンス

T-ROC

 低回転から必要十分なトルクを発する2リッター直4ディーゼルターボを搭載し、スポーティな見た目にふさわしい走りを披露してくれる。状況に応じて選べるドライブモードは4タイプ。

T-CROSS

 116ps/20.4kg-mの1リッター直3ターボを搭載。スペックの数値だけを見るとやや心もとないが、2000rpmから最大トルクを発揮するためパワー不足を感じることは少ない。

◆ カラーリング

T-ROC

 今回の試乗車はもっともスポーティな仕様のR-Line。ブラック以外のボディカラーではボディとルーフでカラーリングの異なる2トーンとなり、都会的なお洒落さを感じさせる。

T-CROSS

 試乗車はデビュー記念特別仕様車のTSI 1stプラス。充実装備に加え、ドアミラー、ホイール、ダッシュパッド、シートに3つのカラーコンビネーションをセレクトすることができる。

◆ ユーティリティ

T-ROC

 後席使用時の荷室容量は445L。クーペSUVゆえに荷室高が制限されるが、トランクスルー機構と二重底をうまく利用することで長さ・高さのある荷物の積載も可能。

T-CROSS

 後席を前後にスライドすることができるため、5人乗車時も385〜455Lの容量を確保できるラゲッジは、ボックスに近い形状をしており、使い勝手も抜群にいい。

◆ アメニティ

T-ROC

 グレーのシートで落ち着いた雰囲気のT-ROC。身長165cmのまるもさんが自身のドラポジ状態で後席の居住性を確認。ルーフが低い印象のクーペSUVであるが、頭上スペースも余裕がある。

T-CROSS

 レザーとファブリックがコンビになったシートはポップなカラーで室内の雰囲気は明るい。後席はコンパクトなボディからは想像できないほどの広さを誇り、ひざまわり、頭上ともに十分に余裕を感じられた。

◆ ファンクション

T-ROC

 ナビ画面をメータークラスター内に表示可能な「アクティブインフォディスプレイ」がドライブをサポート。リヤハッチは電動開閉スイッチを備え、重いリヤハッチの開閉もラクラク行える。

T-CROSS

 駐車可能スペースの検出とステアリング操作を自動化した「パークアシスト」で運転が苦手な女性も安心。リヤシートは前後に140mmスライドでき、荷室スペースを拡大してくれる。

◆ ここがおすすめ!

T-ROC

「選べる走行モードでキャラ変」

 TDI R-Lineの電子制御ダンパー、DCC(アダプティブ・シャシー・コントロール)は、ノーマル、コンフォート、スポーツといった走行モードに応じて、サスペンションセッティングを変更。コンフォートは穏やかに、スポーツは引き締まった乗り味に、市街地でも違いがわかります。都会を颯爽と快適に走りたい人におすすめです。

T-CROSS

「多彩に使える便利な後席&荷室」

 後席が前後にスライドし、6:4で前倒しできるのは、コンパクトSUVでは希少。これなら5人乗っても荷物にちょうどいいスペースが取れるし、チャイルドシートを装着したら、運転席に近づければお世話がしやすくなってママも大助かり。駐車時のステアリング操作を自動化したパークアシストも装備し、家族に優しいSUVです。

試乗車スペック


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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