欧州ではクルマのキャラクターを尊重する傾向にある
スポーティなクーペは欲しいが「私、スティックシフトは苦手なのよ」という女性ユーザーが多い。アメリカでは、MTのシフトレバーに対して、スティック(棒形状の物体)と表現することがある。
一方で、欧州各国ではスポーツカーに限らず一般的に、MTが多いとされてきた・理由は、車両価格がATに比べて安いこと、また燃費が良いこと、といった経済的な要因がおもな理由だ。
その上で、スポーツカーのMTについては、それぞれのモデルの商品性によってMTユーザー率は変わる印象がある。つまりアメリカに比べると、欧州各国ではモデル本来の在り方をしっかりと理解しようという気持ちが強いユーザーが多いのではないだろうか。
そのほかでは、世界最大の自動車製造・販売国である中国の場合、一般的にユーザーはいまだにアメリカ志向が強いため、スポーツモデルでもATを好む。また、一部の熱狂的なクルマ好きがMTを選ぶという傾向がある。