「白」「濃色」「メタリック」専用! カーシャンプーやワックスの「色指定」の意味とは

色で傷の目立ち度合いが異なるために成分などを変えていた

 手元にあるカーシャンプーやワックスを見ると、ボディカラーの指定がされている。濃色、淡色、ホワイトやメタリックなどだ。逆にすべてのボディカラーに使えますというのもある。よく考えると、ただ洗ってツヤを出すだけなのに、なぜボディカラーを指定しなくてはならないのだろうか?

 じつは、ボディカラーの指示=コンパウンドの有無、量や粒の大きさとなる。カーシャンプーは一見すると透明な液体だが、こちらにも含まれている。

 具体的にはホワイトや淡色など、汚れが目立つけど、キズが目立ちにくいものには含まれていて、逆となる濃色には含まれていない。だから、手元に最適なものがなかった場合、濃色用はホワイトに使えるけど、ホワイト用を濃色に使ってしまうと、キズになってしまうので使わないほうがいい。

 もちろん全色対応というのも配合されていない。メタリックや中間色については、量が少なかったり、研磨力が低いものが配合されている。

 そもそもなぜコンパウンドが含まれているかというと、汚れを落としやすくするため。ホワイトの場合、水アカが目立ちやすく、落とすのもひと苦労。だから、コンパウンドを配合することで、落としやすくしているのだ。

 その昔、ホワイト用の半ネリワックスをクリーナーワックスと呼んでいたのは、コンパウンドが含まれているうえに、クリームみたいで扱いやすかったから。洗車マニアのなかには、ワックスをかける前の下地を作るために、まず半ネリワックスをかけて汚れを落として、その上で固形ワックスをかけるなんていう猛者もいたほどで、それだけ汚れ落とし能力は高かった。トヨタのスーパーホワイトのお手入れでは定番だったりするのである。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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