新型フェアレディZに求められることとは
一方で、世界各地でさまざまな噂が立ち、9月16日のオンライン会見でついにデザインの全容が明らかになった、次期「フェアレディZ」(Z35)。 プロトタイプとして登場だったが、「ほぼ量産」(日産幹部)として、外観デザインとインテリアのデザインの完成度はとても高い。筆者は期間限定施設「ニッサン パビリオン」で実車を見て、そう思った。
9月の記者会見のなかでは、ヘリテージ(歴史)という言葉が登場したが、Z35は決して初代S30からのZの歴史を描くモデルではない。「選択と集中」というキーワードのなかで、未来に向かって躍進を目指す日産という企業全体にとっての、ヘリテージの象徴なのだと思う。
インテリジェントモビリティの象徴である、アリア。
日産の熱きクルマ作りの象徴である、Z35。
これら2モデルは、日産の救世主であることは明白である。見方を変えると、アリアとZの双方が世界の日産ファン、販売店、そして新たに日産を購入しようと思うユーザーに対して「成功事例」だという感想を、日産は絶対に持ってもらわなければならない。