話題の2モデル投入で再びのV字回復となるのか?
「平坦な道なんて、なかった。何度もつまずき、転びかけた。それでも、逃げなかったろ。諦めなかったろ。そして、誰よりもクルマを愛してきただろ」。
ブランドアンバサダーの木村拓哉さんが、テレビCM「やっちゃえNISSAN 幕開け編」で語りかける。
日産はいま、大きく変わろうと、もがいている。
ゴーン(前)CEO逮捕・海外逃亡という大激震が走った2018年後半から2019年を経て、2020年5月28日。企業として持続的な成長を進めるべく大規模な構造改革を行うと発表した。キーワードは「選択と集中」だ。
ルノー日産三菱アライアンスとして、クルマのサイズや価格によるカテゴリー、電動化などパワートレイン、そして製造と販売する国や地域を3社によって最適化する。その上で、日産のブランドイメージリーダーとなったのが、EVの「アリア」だ。
日産は近年、商品戦略と企業戦略の双方で、インテリジェントモビリティという表現を使ってきた。コネクティビティ、自動運転技術、シェアリングなどの新サービス、そして電動化。いわゆるCASEと呼ばれる領域に対する日産のチャンレンジ精神を具現化したのが、アリアだ。
2019年東京モーターショーでのコンセプトモデルとしての登場時点に比べて、アリアに対する期待の声は世界各地でより大きくなっている印象がある。アリアはユーザーや販売店にとって、日産の本気度を測るためのバロメーターだといえる。