手がかかることを一緒に楽しむのがオススメ!
4)段差を乗り越える際は見てあげる
4つ目は、通常の舗装路を走っていればそれほどないかもしれませんが、工事途中の道など、たまに大きな段差のある箇所も見かけます。シャコタンにしているクルマにとって、それは通過にかなり気をつかう難所。角度を斜めにして侵入したり、下回りをぶつけないように頭を使って乗り越えるわけですが、そんな時。助手席の人がサッと降りて、路面が当たらないかどうか見てあげるとすごく助かるのです。ドライバーは亀のごとくゆっくりと進むはずなので、もう少し右、左というように、指差しで合図してあげるといいでしょう。もちろん、降りる際には交通状況を確認して、安全な場合のみで大丈夫です。
5)会話や音楽の「音量」に注意
続いて5つ目は、走行中に音楽を聴いたり、楽しくおしゃべりするのはもちろんいいのですが、音量と声量にはご注意を。通常のクルマも同じですが、クラシックカーはとくに、走行中の異音を聞き逃すと重大な故障につながる可能性が高いのです。いつも自分でメンテナンスをしているオーナーなら、頭の中で「もうすぐここがヤバいかも」というリストがあるはずですが、その予兆を音から判断するのも大切になってきます。そのためオーディオの音を絞り、会話も控えめにしていることもありますので、同乗者も察してあげたいところですね。
6)駐車の際は車外から確認してあげる
6つ目は、駐車場に停める際に輪留めに当たらないかどうかを見てあげること。車高を落としていたり、もともとタイヤが小さいクラシックカーなどは、バンパーやマフラー、リップスポイラーなどが輪留めに当たってしまう場合が多いので、バックする前に助手席から降りて、確認してあげると喜ばれます。
7)駐車場所に文句を言わない
そして7つ目も駐車場での気遣いなのですが、クラシックカーはとくに、雨や直射日光に当たるとボディや内装が劣化してしまうため、なるべくそれらを避けて駐車したいというのがオーナーの心理です。なので、ショッピングモールなどでも入り口に近い駐車枠を探すのではなく、あえて木の下や屋根の下など、日陰を選んで駐車する場合も多くなります。その際、「遠い」などと文句を言わないように。駐車中の時間を心置きなく楽しむためにも、なるべくクルマへの負担が少ない駐車枠を一緒に選んであげるくらいの気遣いを持ちましょう。
というわけで、エンスー車はそれなりにいろいろと気をつかうものですね。新車に乗っている人にはなかなか想像がつかないポイントもあったかもしれませんが、面倒くさい反面、やはり最新のクルマにはない魅力があるのもエンスー車です。手がかかるコほど可愛い、と言いますよね。ぜひ、そうした魅力を一緒に楽しんでみて欲しいと思います。