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いまだにシガライターソケットが主流! クルマに「AC100V」のコンセントが標準装備されないワケ (2/2ページ)

いまだにシガライターソケットが主流! クルマに「AC100V」のコンセントが標準装備されないワケ

AC100V/1500Wコンセントがあればドライヤーまで使用可能

 クルマの車内には、その昔、タバコに火をつけるシガーライターなるものが、灰皿とともに当たり前のように装備されていた。そう、電熱のライターでタバコに火がつけられたのだ。ソケットにはほかの電子パーツも取り付けることができ、たとえばポータブルナビや、ちょっと前までは携帯電話の充電コードの接続にも重宝されていたのである(スマホの充電は、今はUSBコンセントが主流だろう)。

 じつは、最近の新車でも、名称をシガーソケット改め、DC12Vの”アクセサリーソケット”として、USBが台頭する今でもほとんどのクルマに生き残りをかけて!? 付いている。さすがにこの禁煙ブームのなか!? 現在の新車ではライターとしては使えず、キャップが付いているだけだが(そもそも今のクルマには灰皿がない!!)、我が愛車も、そこに、最近、導入したポータブルナビゲーションなどを接続しているのだ。

 もしシガーソケットがなければ、かなり大がかりな電源確保、コードの取りまわしが必要になるから、やっぱりあると便利だと痛感したばかり。前時代的装備でありながら、今でもなくてはならない機能装備のひとつ言えるかも知れない。

 ところで、プリウスなどの一部のハイブリッドカー、PHV、EVであれば、DC12Vのアクセサリーソケットだけでなく、家庭用電源と同じAC100V/1500Wコンセントが標準、またはオプションで用意されているケースも多い。

 つまり、ハリアーを例に挙げると、AC100V/1500Wコンセントを税込み4万4000円(高っ!!)で付けられるのは、ハイブリッドのみ。ガソリン車には、AC100V/100Wが税込み8800円でオプション設定されているだけなのだ(1500Wではない)。

 AC100V/1500Wコンセントであれば、なんと炊飯器、コーヒーメーカー、掃除機、電子ケトル、ヘアドライヤーなどの家電品が使える電量が供給可能。一方、アクセサリーソケット同等の電力供給となるAC100V/100Wではスマホの充電、ミニ扇風機、ゲーム機ぐらいにしか対応せず、アウトドアや災害時などでの使い勝手、便利さは大きく異なってくる。さらに、AC100V/1500Wコンセントは、外部給電機能によって、クルマから外へ一般家庭の数日分から10日分の電力を供給でき、停電時でも家の中で電気を使うことができるのだから安心・便利極まりない。東日本大震災発生直後、停電した東北地方に全国のトヨタディーラーからエスティマHVが救援のために集結し、暗闇に明かりを灯し、電力を供給した事実は、今でも語り継がれるHVの便利さ、災害対応能力を示すエピソードである。

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