周囲の状況がこの先どうなるかを判断することが大切!
通学時間帯の通学路や、一時停止の標識がない住宅街の交差点などで徐行するのは当然としても、公道は危険だらけ。いつ、どんなカタチで飛び出し、出合い頭の事故が起こるか分からない。高速道路でも、スピードが高いだけに、ちょっとした不注意、判断の遅れ、間違いから、事故を起こす可能性がある。先進運転支援機能が充実しているクルマに乗っていても、機能には限界がある。
とはいえ、恐れているばかりでは、クルマの運転などできない。安全運転を基本に、リスクを減らす「予測運転」が重要になってくる。
予測とは、周囲の状況がこの先、どうなるかの判断とも言える。たとえば、一車線の対向道路で、反対側車線にクルマが駐車していたとする。その後ろからクルマが走ってくれば、駐車しているクルマを避けるため、車線をはみ出して走行してくることは明らか。その場合、対向車との距離をはかることが、予測運転、リスク回避につながる。駐車しているクルマの横で出会いそうならば、駐車車両側から走ってくる相手の車両が一時停止するのが当然としても、無理して突進してくるかもしれない……と判断し、スピードを落とし、備えるのが予測運転というわけだ。
バスやタクシーが乗客を降ろした直後も、危険を察知する予測が不可欠だ。下りた乗員が、バスやクルマの陰から、突然、横断してくる可能性は排除できない。クルマの下、ウインドウガラスの向こう側をチェックし、足が見えたり、横断しようとしている人がいるかを確認。それでも死角はあるわけで、徐行という予測運転が必要になってくる。
道路の両側に、友達らしき子供、あるいは子供と親が対面しているときもかなり危険である。どちらかが勢い余って飛び出す可能性は、ゼロではない。もし、飛び出しがあったら、と予測して徐行することが大切だ。